上杉翔 Episode2:守りたい大切な人の笑顔 | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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両親は離婚し、僕は大学へと進学した。
経済的な余裕は全くなかったが、今後姉と母を守っていく手段を考える時間が必要だと思い、進学を決意した。

入学して1ヶ月目ですぐにお金に困り、毎日食べることさえままならない。
先輩に紹介してもらったアルバイト先ですぐに働き始め、大学の授業が終わるとすぐにアルバイトへ行き朝の5時まで働いて、また朝から大学へ行く。そんな生活を必死にこなしているうちに、なんのために頑張っているのか分からなくなっていた。

ぼんやりする頭の中で、あの時の父のセリフがこだまする。
『お前らなんて生まれてこなきゃよかったんだ……! 』

お酒に逃げ、眠れなくなって睡眠薬を飲むようになり、ある日ふと思いついたように睡眠薬とウイスキーのボトルを飲み干した。もう死んだほうが楽だ。きっと僕は本当に、生まれてこなきゃよかったんだ……。

目が覚めた時、母と姉の心配そうな顔が飛び込んできた。
記憶にはないが、携帯の電源を落とす前に姉にだけは連絡をしていたらしい。
『今までありがとう、僕、もう無理だわ、ごめん』
その留守番電話を聞いて、駆けつけてくれたそうだ。

「辛いなら、戻ってきていいんだよ」

こんなに何もない自分でも、こんな風に言ってくれる人たちがいるんだ。自分を必要としてくれる人がいるんだ。

「もう母と姉の悲しむ顔を見たくない。もう一度頑張ろう」

掲載日:2018年11月29日(木)

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プレシャスライフ株式会社 代表取締役
JFP株式会社 取締役役員

上杉翔(うえすぎ しょう)

「居場所のある社会を創る」もう生きている意味がないと自らの命を絶とうしたこともあった上杉翔さん。そんな上杉さんがその強い想いを持つこととなったキッカケとは。

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