加藤夏裕 Episode3:朝活に魅了されたキッカケ | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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日本には根強いブランド志向があります。例えば、同じコーヒー屋さんでも、クオリティは大差ないとしても、やっぱりどうしてもスターバックスを選んでしまう。時計も、オメガとロレックスがあって、同じ値段で同じクオリティのものだったら、おそらく多くの人がロレックスを選ぶ、といったように。日本では最終的にブランドの強いものが勝つ。そういう傾向を、社会人になってから強く感じるようになりました。
だからこそ自分独自の「ブランド」を作り上げて、それを確立させたいという想いがありましたが、広告会社を退職した時にはそれがまだまだ漠然としていました。

一回抑え込まれた、自分の考えを発信したいという気持ちをどう表現していこうか考えていて、今勤めている会社に出会いました。将来は独立を考えているんですけど、いいですか?と面接で正直に言うと、信じられないことに承認してもらえて、入社することを決めました。
ただ、自分の考えをどうやって世の中に発信するかということについては、その時点でもまだはっきりとしたものが見えていませんでした。ひたすら、模索していました。

自分のアイデアや考え方をどう発信してくかと模索する旅路は、この時くらいから新たなフェーズへと入っていったのです。既存のものを振り返るよりも新しいものを模索することが好きな僕は、日々ひたすらいろんな人たちに会いました。過去の人脈をもう一度掘り下げて話を聞いただけでなく、新たな世界に飛び込んで、いろんな人と交流しました。異業種交流会に行ったり、外国人が参加する会に行ってみたり。
行ってないところはないんじゃないかというくらい、いろんなところに顔を出しました。その一つが、朝活でした。2012年くらい、広告会社を辞めて直後くらいの頃でした。激務の仕事を離れ、朝の時間を有意義に使えるようになったんです。

ちょうど当時は朝活全盛期で、雑誌などでもよく取り上げられていました。僕はいろんな出会いがあった中で、朝活の出会いは非常に好きでした。夜の出会いには、欲望が隠れていたり、お酒が入っていて本心で語っていない人もいたりして。一方で朝活は、純粋で非常に意識の高い人が集まっていると感じられて。計算や打算のない素直な気持ちで、すがすがしいカフェとかで、語り合うことができる。僕は、朝活って本当に素敵だなと心から思いました。最初はいち参加者だったのですが、何回か参加する中で、自分が朝活を主催するキッカケとなったある女性との出会いがありました。

その女性は、僕と同じようにクラシック音楽の持つ全体的な雰囲気、「世界観」が好きで、つまりは僕と同じような感覚を持っている人でした。たまたま同い年だったのもあり、僕たちは意気投合しました。僕も彼女も、朝活をやってみたいという想いが心の中にあったので、じゃあクラシックを聴ける朝活をやろう!と決めました。2013年頃、僕が朝活に行くようになってわずか1年ばかりでの出来事でした。

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掲載日:2016年11月23日(水)

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『朝♪クラ~Asa-Kura~』代表

加藤夏裕(かとう なつひろ)

カフェでクラシック音楽を聴き、参加者同士で交流する朝活「朝♪クラ」を主催している加藤夏裕さん。その斬新なブランドを確立させたキッカケは、子供時代の体験と、たまたま参加した朝活での出会いだった。

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