藤澤恵太 Episode4:ここで1番になる。それが僕なりの恩返し | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

» 藤澤恵太 Episode4:ここで1番になる。それが僕なりの恩返し

子供の頃の僕は、笑いを取ることで生きてこれた。人前でパフォーマンスをしているうちに、対人恐怖症を克服できたのも笑いのおかげだ。
笑いや舞台のおかげで、僕は社会とつながることができた。
それだけじゃない。僕は、色んなことで失敗するたびに、周りの人に助けられてきた。自分がやりたいことができるのは、会社が儲かってるからだ。
今の自分は、たくさんの人や組織のおかげで成り立っている。
僕は周りの人や社会に対しても感謝の念がある。
だから、もらったものを還元したい。自分の力で、社会に恩返しがしたい。でも、ただの恩返しじゃダメだ。最上級の恩返しじゃないと。
だから、自分のできることで1番になりたい。

「舞台芸術と社会をつなげる」

そのためのもう1つのチャレンジが「企業史演劇」だ。
「企業史演劇」は、会社の理念や成り立ちを、演劇形式で社内の人たち伝えるためのサービスだ。
演劇という形なら、文書や口頭の説明ではわかりにくいことを、わかりやすく、おもしろく伝えることができる。
演劇をつくるのは、クリーク・アンド・リバーに登録している脚本家や演出家、そして役者たち。
自社内でやってみたら、めちゃくちゃウケた。それだけじゃない。グループ会社が統合されて、知らない人が増えた社内で、皆の会社の理念に対する理解度が向上した。
企業史演劇に関わった役者たちには、普通の3倍のギャラが出せた。
これなら、役者たちはバイトしなくても舞台でやっていける。役者にも、企業にも両方にいいことがある。

企業史演劇が評価されたとき、手ごたえを感じた。

「自分のオリジナルが作れた」
「これで合ってるんだ!」

自分が舞台でおもしろいやつになるために活動する人はたくさんいる。劇場や劇団を運営する人もいる。でも、ビジネスと舞台芸術を組み合わせて社会に還元する。そんなことをしてる人は、誰もいなかった。

普段、舞台をみない人のために、会社で演劇をやる。舞台に触れることで、感受性が刺激されて、興味を持ってくれるかもしれない。
興味を持った人が表現を始めて、それを見た人がまた……。
そういうスパイラルができれば、皆が表現者になるのも夢じゃない。

これなら、僕を救ってくれた笑いと、たくさんの人たちに恩返しができる。そう思えた。

僕はこれからも、1番を目指して、おもしろいものをたくさん作っていきたいと思う。

これが僕のKey page。いつか、舞台の上で会いましょう!

掲載日:2019年03月22日(金)

このエピソードがいいと思ったら...

この記事をお気に入りに登録

(株)クリーク・アンド・リバー社 舞台芸術事業部 事業責任者

藤澤恵太(ふじさわ けいた)

株式会社クリーク・アンド・リバーで舞台芸術事業部のマネージャーを努める藤澤恵太さん。社会と舞台芸術の距離を縮めるために活躍する彼の原動力は、対人恐怖症の自分を救ってくれた舞台への感謝の気持ちでした。

エピソード特集