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キッカケインタビュー

子供に夢を 大人に希望を!誰もが夢を語れる社会にするために…

富岡健(とみおか けん)

株式会社The Next Create CEO

この鍵人のコンテンツ:

キッカケ記事

いま何やってるの?
「夢カフェ」という朝活事業を主軸に、その夢を具現化するためのサポート事業やコミュニティ事業などを手掛けています。未来を担う子どもたちにカッコいい背中の見せられる大人を増やすために!

夢を語り応援し合う朝活「夢カフェ」事業をおこなう富岡健さん。人の夢を応援することで世界が広がったという富岡さん、もとは自分以外にあまり関心を持たない青年でした。その生き方を覆したキッカケとは……?

キッカケ①:挫折と別れ、そして進路を。

僕は、お父さんが65歳の時の子どもだ。中国人のお父さんと、台湾人のお母さん。
ふたりとも会社に勤めるんじゃなくて、自分の仕事を持っていて。
特に、レストランを経営するお父さんのかっこよさといったら!!
サラリーマンなら退職しているような歳なのに、ビシッとスーツで出勤する姿は僕の憧れだった。

尊敬するふたりだけど、自営業なのでどうしても忙しい。
お手伝いさんが面倒は見てくれるけれど、もっと両親に構ってほしかった。
ものすごく勉強ができるわけでもない。スポーツで飛び抜けられたらと思って野球を始めた。
ただ、本気でプロをめざすとなると、両親は難しい顔をする。
「夢を持ったり言ったりすると、反対されるのか……」


子どもの僕にはよくわからないのだけど、そんな折、両親が離婚することに。
僕はなぜか、お父さんの前の奥さんの家で育てられることになった。




中学生になり、高校に進んで。プロ4球団からドラフトの指名を受けるくらいの成績だった。

ただ、実力以上に自分が評価されていることを感じてしまった僕には、プロの世界に進む勇気が持てなかった。
大学からの推薦も受けている。大学で野球をやって、自信を付けてからプロに行こう。そう考え、大学に進学。

入学した年の4年生の先輩には、翌年巨人に入団して大活躍するような人もいた。
めざすとか、追い抜くとか、そんな発想が浮かばなかった。同じ世界の人間だと思えなかった。
違うスポーツを見るような気持ちで見ていた。すごすぎた。

2年次には肩も壊してしまった。
たとえ肩が治っても、プロになって戦うのは化け物みたいな人たち。プロをめざすのも、このあたりが潮時なのか……。

ちょうど同じ時期、お父さんが亡くなった。
僕の生まれた時点で65歳、友人たちより早くお父さんとの別れが来るだろうことは覚悟していたけれど。
僕を育ててくれ、学費も出してくれているのは、お父さんの前の奥さんの家族だ。
「お父さんが亡くなったいま、お義母さんは僕のためにお金を出し続けてくれるのかな?
 野球も大学も辞めなきゃいけないのかな。これからどうやって生きよう……」




将来を真剣に考えた。

お父さんの背中を見て育った僕には、サラリーマンとして定年まで働く生き方は想像できない。
かっこいいスーツに爽やかな笑顔で出勤するお父さん。
定年なんて関係なくパワフルに働くお父さんの姿が、僕にとってのリアリティだった。
いつか家族を持つなら、定年や引退のない働き方がいい。
お客様や関わる方からの感謝もダイレクトに受け取れる、お父さんのやっていた飲食店にはそんなイメージもあった。

「いつか自分の店を持とう。そのために就職して、力を付けよう」



育ての家族はそれまでと変わらず僕を大学に通わせてくれた。
家族への感謝と将来のビジョンを胸に、僕はブライダルを手掛けるホテルに就職、配属地である福岡に旅立ったのだった。

キッカケ②:夢を語り合うすばらしさを知って。

入った会社はとても良い、恵まれた会社だった。
バーにレストランに料亭に……飲食店に関われるし、ともに働くのは尊敬できる上司に、かっこいい先輩。
先輩たちが休日出勤する姿にも憧れを持っていた。

ただ、そこで働き続ける未来と僕のビジョンは重ならない、いつしかそんな事に気づいてしまった。
良い会社が良い人生に直結するとは限らないのだ。

会社外の人脈も欲しかったので、交流会やセミナーに参加するようにした。それは楽しかった、けれど……。
仲良くなりたいと思った男性に連絡を取ると、相手が恋愛目的だったので返事が来ない、なんてことも。
それでなくても交流会は男性の参加費が高い。「ちょっと、考えないといけないな……」と、雑誌をめくっていた時。

「朝活ブーム? いろんな活動があるんだな。参加費もうんとお手ごろだし」
野球部の朝練なんか4時起きだった。朝には強い。費用対効果も好さそうだし。
そのなかでも惹かれたのは、カフェで夢を語るという活動だった。





日本には夢を語る人なんて少ないと思っていた。
プロ野球選手という夢に一番反対していたのは両親だった。
夢は口にすれば批判されるもの、そんななかで夢を持っている人なんてそうそういないんじゃないか。そう思っていた。

「どんな人が来るんだろう……? 朝から夢を語りに来る人なんて、そんなにいるのかな?? 」

ドキドキしながらその朝を迎えた。
指定されたカフェに入り、主催者らしい人を見つける。挨拶をして、注文をして、テーブルに戻って。
少しずつ人も増えてきた。全部で6人ほど。見た目はごく普通の男性に女性だ。はっきり言って、全然夢なんかなさそうな人たちだった。

「来る場所間違えたかな? 」そんな事を思ってしまうほど。



そんなこんなでA4用紙が1枚ずつ配られた。夢を書いて、自己紹介と合わせて紹介するのだという。

ふと隣を見ると、A4用紙にびっしりと夢を書く男性が。反対隣を見ても同じだ。紙の上から下まで事細かに。
そうして自己紹介と夢の紹介をする彼らは、キラキラ輝いていた。僕の躊躇いなんか吹き飛ばすほどの笑顔とエネルギー……。



そんな姿を見ていて、僕も彼らの夢を応援したくなってしまった。
自分が何で起業してどう成功し、どう生きるか、そのためにこの催しは役に立つか、朝活は役に立つか……なんて、
自分のことばかり考えていた僕なのに。
キラキラと夢を語る姿勢は、自分にばかり矢印の向いていた人間さえ変えてしまうのか!!

日本には、夢を語る人が少ないんじゃない。夢を語る場が少ないだけなんだ。
漫然と生きて交流するだけでは見えないだけで、皆それぞれ心の奥に輝きの種を持っている。
ただそれを表現する場が少ないだけなんだ。
僕のように、夢を否定された経験から夢を語ること、そもそも抱くことに消極的になった人もいるだろう。
夢を語るという目的を設定した場で、定期的に自分の夢を語る彼ら。
否定されない場で語れば語るほど、夢や希望は現実的に、具体的にもなる。夢が人生を創るんだ。

「これは……なんてすばらしい活動なんだ……!!! 」



その後僕は名古屋に転勤することになった。

福岡で出合ったこのすばらしい活動を、僕が名古屋でやろう。安心して夢を語る場を僕が作るんだ。
右も左もわからない土地で、「夢カフェ」と名づけたその活動を僕は始めたのだった。

キッカケ③:師匠との出会い、広がる世界。

名古屋で地道に「夢カフェ」を続けていた矢先、ある男性と出会った。渋谷で最初に百円ショップを始めた方だという。

百円ショップのオーナー。そこには特に関心を持たなかった。
その方はもともと婦人服で成功、その後も回転寿司や美容室などいろんな事業で成功されているという。
ひとつの分野に限らずたくさんの分野で成功している方の考え方に触れたかった。有難いことにかわいがっていただけた。

世間はちょうどiPhone4の話題で持ちきり。
「健。もし目の前にiPhone10があったらどうする? 」
「10ってことは……いまのiPhoneよりうんと技術も進んでますよね? ものすごい高いんじゃないですか? 」
「いや、値段は4と同じだ。搭載されてる技術だけが最先端」
「だったらもちろん欲しいです」

そう答えると、師匠は満面の笑みで「おめでとう!!! 」と拍手する。
「お前は、一生貧乏なままだ」

面食らう僕に、師匠はこう言った。
「安ければ買う。誰もが欲しがるものにお金を払う。それは、成功者じゃない。一般大衆、消費者の発想だ。
 それじゃ起業しても成功しない。モノの考え方を変えなさい。名前以外全部変えるつもりでやるんだよ」

ちっぽけな損得やプライドに囚われるな。大局でモノを見ろ。
師匠は僕にそんな事を教えてくれた。夢も世界も広げてくれた恩人だ。



その後、会社のお客様の紹介で独立、バーを始めることができた。1年後、東京に戻り、歌舞伎町でもバー経営を。
バーのほかに広告代理店事業なども手掛けながら、東京でも「夢カフェ」事業を続けた。

夢は、聴けば聴くほど応援したくなる。
自分の夢に直結しない出会いでも、「あの人に紹介したら力になれるかも」なんて別の知り合いとつなげてみると、
「あの時紹介してもらったおかげで」なんて後々感謝されたり、夢が叶ったと報告されたり。

親に構ってもらったり認めてもらったりしたかったからプロ野球選手をめざした。
お父さんに憧れて始めた飲食店経営も、やってみると、決してステキな事ばかりではない。
そんななかで、夢を語る場を主宰し、人の夢を応援するということは、本当に僕を成長させてくれた。
表面的ではなく心の深いところで感謝したり交流したりする仲間が全国にたくさん出来た。
この活動をもっと大切にし、広げ、深めてゆこう。未来に抱く希望は大きくなるばかりだった。





キッカケ④:自分の人生に責任を持って。

バーをやったりシェアハウスをしたり、成功者の考え方を伝えるセミナーをしたり。
いろいろ挑戦していた僕だったけれど、突然子どもを授かり、付き合っていた彼女と結婚。26歳だった。





プライベートもしあわせの絶頂、全国に人脈が出来ているので仕事も何をやってもそこそこ行ける。
少し前から関心を持っていたのが投資だった。あるピンときた案件に出資を募り、数億円を投資。
……なんと、それが詐欺案件だったのだ。
もちろん、僕が騙そうとしたわけじゃない。でも、僕の信用で集めたお金だった。
出資した仲間にとって、僕は加害者も同然だった。



我が子や妻という守るものがあったからなのか、ひどい落ち込み方はしなかった。
その代わりどうすべきかを冷静に考え、何人かの弁護士に相談した。どの弁護士にも自己破産を勧められた。

僕が自己破産をすれば、被害者に対する支払い義務はなくなる。「ごめんなさい」と謝って終わり。
「……それでいいんだろうか。本当に」

僕には、お金がないとか騙し取られたとかいう理由で死なない自信がある。
僕ひとりの問題と捉えるなら、「僕も騙された側だし」と自己破産して頭を下げてケリを付けるのもひとつだ。
けれども今回、僕を信用してお金を出し、騙されたことで、死にそうになった仲間がいた。そんな事は人生で初めてだった。
僕ひとりの問題、自己破産して謝れば済むこと、とは思えなかった。

「騙された僕にも責任がある」

被害者として生きるのは、違う。この詐欺に限った話じゃない、人生に対する姿勢の問題だ。
我が子や次世代の子どもたちに見せられる背中なのか、どうか。

僕は被害者じゃなくて責任者として生きる。
誰かのせいで不幸になったり、誰かのせいにして問題から逃げたりするのではなく、
どんな不都合も、もちろんステキな事も、自分の責任として引き受けて生きる。

このお金を返すことで、彼らをこの案件に巻き込んだ責任を取ろう。
それが僕なりの誠意だ。仲間に対しても、ほかならぬ自分自身に対しても、それが誠意というものだ。




2年半を掛けて、騙し取られた金額の3分の2を返済した。
もちろん離れて行く人もいたけれど、
その姿勢をとおして、それまで以上に僕を信じてくれるようになった人もいれば、僕を助けてくれる人も現れた。
僕を信じていま付き合い続けてくれる人、新たに助けてくれるようになった人、もちろんずっと支えてくれた家族……。
失うものもあったけれど、こうして手元に残った財産を思うと、あれもかけがえのない失敗経験になっている。



人の夢を応援することで、全国に仲間が出来、僕の世界は広がった。
昔は自分に直接関係するところにしか意識が向かなかったけれど、
いつしか、社会とか日本とかいう大きなところもリアルに感じられるようになった。

こんなに豊かな日本という国の自殺率の高さ、特に中学生の自殺率が世界一という悲しい事実。
「夢カフェ」の活動やその夢を具現化するためのサポート事業が、そこに一石を投じる力を持っている、と僕は考えている。

夢はない、やりたい事もない、希望もない……そんな子どもたちの周りに、
もしも笑顔で夢を語り、叶えるために行動している大人が大勢いたら。
その子どもたちは、「夢なんか持てない」とそれでも思うだろうか?
その胸には、たとえ小さくても、何か光が灯るんじゃないだろうか?

大人が夢を持ってキラキラ輝いて生きること、そんな大人を増やすこと、
それこそが閉塞感に息が詰まり夢も持てずにいる子どもたちに希望や活力を与える鍵になる。
そんな子どもたちが、次世代、また次の世代の日本を担うのだから、
いま僕のしている事業はまさしく未来の日本を創る仕事だ。

もちろん、自分自身のためでもあるけれど。いまは社会のため、未来の日本のための事業でもある「夢カフェ」。
機会があったらあなたも顔を出してみてほしい。
夢を語ることを「いい歳して……」なんて思う、昔の僕みたいな人には特に来てほしい。
あの時の僕と同じように、そんなおもいは一瞬で吹っ飛ぶから。夢を持つのはステキな事だと気づけるから。
もしもあなたの胸にくすぶっている何かがあるとすれば、その種が開花するキッカケにきっとなるから。
夢が人生を創る。そして、人が人生を変えるのだから。
未来の日本を支えるために。

これが、僕の掴んだKeyPageです。

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掲載日:2018年03月11日(日)

鍵人No.0095

富岡健(とみおか けん)

1988年、東京都生まれ。台湾で数年過ごしたのち日本に戻り、日本大学卒業後就職。赴任先の福岡で夢を語る朝活に出合い、転勤先の名古屋で「夢カフェ」事業を始める。 その後独立、バー経営や広告代理店事業などを手掛けながら、株式会社The Next Createを設立、「夢カフェ」事業とその他付随する事業をおこなっている。


株式会社TheNextCreate 公式HP:http://thenextcreate.co.jp/

富岡 健オフィシャルラインID:@tncken

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