富岡健 Episode3:師匠との出会い、広がる世界。 | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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名古屋で地道に「夢カフェ」を続けていた矢先、ある男性と出会った。渋谷で最初に百円ショップを始めた方だという。

百円ショップのオーナー。そこには特に関心を持たなかった。
その方はもともと婦人服で成功、その後も回転寿司や美容室などいろんな事業で成功されているという。
ひとつの分野に限らずたくさんの分野で成功している方の考え方に触れたかった。有難いことにかわいがっていただけた。

世間はちょうどiPhone4の話題で持ちきり。
「健。もし目の前にiPhone10があったらどうする? 」
「10ってことは……いまのiPhoneよりうんと技術も進んでますよね? ものすごい高いんじゃないですか? 」
「いや、値段は4と同じだ。搭載されてる技術だけが最先端」
「だったらもちろん欲しいです」

そう答えると、師匠は満面の笑みで「おめでとう!!! 」と拍手する。
「お前は、一生貧乏なままだ」

面食らう僕に、師匠はこう言った。
「安ければ買う。誰もが欲しがるものにお金を払う。それは、成功者じゃない。一般大衆、消費者の発想だ。
 それじゃ起業しても成功しない。モノの考え方を変えなさい。名前以外全部変えるつもりでやるんだよ」

ちっぽけな損得やプライドに囚われるな。大局でモノを見ろ。
師匠は僕にそんな事を教えてくれた。夢も世界も広げてくれた恩人だ。

その後、会社のお客様の紹介で独立、バーを始めることができた。1年後、東京に戻り、歌舞伎町でもバー経営を。
バーのほかに広告代理店事業なども手掛けながら、東京でも「夢カフェ」事業を続けた。

夢は、聴けば聴くほど応援したくなる。
自分の夢に直結しない出会いでも、「あの人に紹介したら力になれるかも」なんて別の知り合いとつなげてみると、
「あの時紹介してもらったおかげで」なんて後々感謝されたり、夢が叶ったと報告されたり。

親に構ってもらったり認めてもらったりしたかったからプロ野球選手をめざした。
お父さんに憧れて始めた飲食店経営も、やってみると、決してステキな事ばかりではない。
そんななかで、夢を語る場を主宰し、人の夢を応援するということは、本当に僕を成長させてくれた。
表面的ではなく心の深いところで感謝したり交流したりする仲間が全国にたくさん出来た。
この活動をもっと大切にし、広げ、深めてゆこう。未来に抱く希望は大きくなるばかりだった。

掲載日:2018年03月11日(日)

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株式会社The Next Create CEO

富岡健(とみおか けん)

夢を語り応援し合う朝活「夢カフェ」事業をおこなう富岡健さん。人の夢を応援することで世界が広がったという富岡さん、もとは自分以外にあまり関心を持たない青年でした。その生き方を覆したキッカケとは……?

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