お母さんが亡くなってから、バンドも解散し、音楽をやる意味が分からなくなってしまいました。
お母さんが死んで悲しいということもあるけれど、
私には、音楽が好きでバンドマンをやるのか、それともバンドマンで居続けたいから音楽をやるのか、分からなくなっていました。
音楽が少しだけ嫌いになっていました。
数年間いろいろ考えたけど、私はやっぱり音楽が大好きでした。
やっぱり音楽をして生きていきたい。
そう思い今度はシンガーソングライターとして一から再スタートしようと決めました。
先輩の力も借りてやっとのことで開催した初ライブ。全く楽しくありませんでした。
初めての1人でのライブ。「やってやるぞ! 」という気持ちで挑んだはずなのに、
どこか自分の中に「1人」という不安が残っていました。
たった3曲なのに、ステージから降りたいと思いました。
そのことを先輩に言ったら、返ってきたのは意外な答え。
「そんなん自分の努力が足りんかっただけやろうが。お前がしっかり練習してがちがちに準備してその3曲に臨んどったらお前絶対楽しめてたはずや」
何も言い返せなかったし、まさにその通りでした。
不安があったり、ビビったりするのは努力が足りないだけ。
自分に足りなかったのはこれなのかって思いました。
「先輩の言ってくれたことを胸に、これからは音楽活動をしていこう」そう心に決めました。
掲載日:2017年11月24日(金)
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シンガーソングライター
shiho(しほ)
中学校の頃に音楽の楽しさに目覚め、それ以来音楽とともに生きてきたシンガーソングライターshihoさん。
様々な経験を重ね、音楽を見つめ、続けていくことを決心したキッカケとは?