佐藤皓紀 Episode4:ハートに火をつけて | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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特に初対面でのコミュニケーションの苦手な弟だけど、人間、それだけが価値じゃない。
弟は大学でプログラミングを学んできて、ロボットコンテストなんかでも活躍してきた。
実力はもちろん、人柄も真っ直ぐで、役に立つと思う。
弟の魅力を社長に伝えて、新卒で入社させてもらうことに。

僕はもうそこの社員じゃないわけだけど、しばらくするとその会社の社長や関係者からこう言われるようになった。
「本当に素直な子だね。成長も速いし、お客さんからの評判もいいんだよ」

顧客が満足しなければすぐに担当から外される。エンジニアというのはなかなかシビアな業界。
面接みたいな、ぱっと第一印象で評価される場面では、典型的な理系の弟はイマイチかもしれないけど。
仕事への一生懸命さとか誠実さとかで、弟はしっかり評価されている。
弟と話しても、自信をつけて楽しんで仕事しているみたいだ。

「コミュニケーションが苦手で就活で悩んでる理系の人でも、活躍できる場があるはず」
漠然と抱いた感覚だった。

システムを作ること以上に、僕にも何か、そうした形で社会に貢献することができるんじゃ……??

友人と一度起業し、その後自分の方向性を見つけてそこから離れた。
株式会社Luxyを立ち上げたのは2015年、僕が28歳の時。

いわゆる“IT企業”を作ったつもりじゃないから。
経営だからもちろん収支は考えながらだけど、おもしろいコトはどんどん打ち出していきたい!
弟をはじめとしたエンジニアの子を雇い、IT開発支援事業を主軸に事業展開しながら、過去の自分や弟のような理系の若者に希望の与えられる仕事が作れたらと思っている。

光の単位“ルクス”をもとに付けた“Luxy”という名前。
ひとりひとりのハートに火をつけて仕事をし、関わる人たちのハートにも火をつけていく、それが僕らのミッション。
没頭することで人生は変わるんだから。
そんな人に囲まれている限り、僕もLuxyの経営に没頭し、おもしろく生きていけるから。

人目を気にしたり挑戦する前から諦めたりしていた昔の僕が見たら、腰を抜かすかもしれないけど。
相手の気持ちを察する特技はそのままに、自分で心の壁を作るのはやめて、小さな一歩を進めていった。
すると、思いがけない“いま”に繋がっていた。

あなたがいま自分や世界を「こういうものだ」と思っていても、だいじょうぶ。
ちょっと心の動いたところに一歩踏み出す勇気が持てたら、そこから思わぬ世界が広がっていくから。

僕のKeyPageから、あなたのハートに火がつきますように。

掲載日:2019年01月25日(金)

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オモロく生きるエンジニア社長

佐藤皓紀(さとう ひろき)

IT 企業の枠を超えて活動する、株式会社 Luxy の佐藤皓紀さん。対人恐怖症や赤面症を持っていた子ども時代から、どんなキッカケを経て人と広く深く関わる生き方に変わっていったのか......?その半生を追いました。

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