大上達生 Episode2:映画会社での生活の中で気づいたこと | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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その後、紆余曲折ありましたが、9か月の就職活動を経て、無事に希望通り映画会社に就職しました。

そこは、ワンコールで電話を取らないと怒号が飛び交うような厳しい職場でした。
とはいえ、覚悟して入った希望の会社です。私は、そう簡単に、めげることはありませんでした。

ある漫画を見て、物事は徹底的にやらなければと奮起し、
毎日始業の1時間以上前に会社に向かい、社員全員の机をピカピカに拭くようにしました。
そうすると上司も「こいつ頑張ってるな」という目で見てくれるようになりました。
そんなおかげで、みんな気は荒いけれど温かく接してくれました。

一方で、直属の上司は全然仕事をしない人でした。
そのおかげで、指示を待っていては仕事が進みません。
結果、自分で考えて仕事をする癖がついてきました。

それでも私の仕事はとても楽しいものでした。
なぜなら上司がしっかり道筋をつければ、
あまりNOと言わない人だったので何でもできたからです。

なんでもできる代わりに、仕事の量が増え、土日休日出勤も当たり前でした。

仕事にやりがいを感じ、満足していましたが、同時に不満も出てきました。

売上を2倍にしても給料は全く上がりませんでした。
自分の功績が会社に全然認められないと感じていました。

知り合いには、20人の部下がいる人や、
誰もが知っている作品を海外で売って社長賞をもらった人もいました。

「うらやましいなあ。でもそんなことぐらい僕にだってできるぞ!」

そんな嫉妬めいた気持ちを抱き、
私は別のアニメを制作している会社に転職しました。
私は給料をあげたいことももちろんですが、
誰かに認めてほしかったのです。

その後も、ベンチャー企業や外資系の企業に入ったりと職を転々としました。

掲載日:2017年08月18日(金)

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Webビジネスプロデューサー

大上達生(おおがみ たつお)

フランス留学での失敗から、なんでも「できない」と思っていた男が、起業して転売ビジネスに成功し、自分自身を取り戻していく道のりとは?

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