大上達生 Episode1:フランスまで行って何を得たのだろうか? | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

» 大上達生 Episode1:フランスまで行って何を得たのだろうか?

大学生になったとき、高校から続けていたハンドボールをやめて
他の大学の映画研究会に入って、自主製作映画なんかを作っていました。
大学生活は、映画研究会にバイトの二足の草鞋を履きとても充実した4年間でした。

さあ、将来どうしようか?
そんなことを考えて周りの人たちをみていると、友達はみんな就職していきます。
私はというと、就職活動をしても希望の映画会社にうまくひっかかりません。

そんな中、こう思うようになりました。
自分の好きなことができないような人生がおもしろいのかなあ?みんなと違うことしたいなあ。

そうだ、海外に留学しよう!アメリカとか普通だからフランスへ留学しよう!
そこで、映画のことを学べば、きっと映画会社に就職できるぞ!

そんなこんなで22歳のときフランスへ飛び立ちました。

フランスでは、今度こそ映画関連の仕事をするために、始めに語学学校に行き、
そして映画関係の学校に入りました。
1年目は、何とか授業にもついていけました。
何かと大変ではあったけど、学校も楽しくドイツ人の彼女もできました。
一時は、引きこもり状態になりかけましたが、親切な友人たちのおかげで何とか続けていました。

しかし2年目に入り授業も非常に難解になり、
ついていくのも非常に大変になりました。

またフランスでは学校の途中で企業でインターンを行い、
そのまま就職する人も多いのですが、
自分はインターン生としてですら中々受け入れてもらえませんでした。

またフランスの文化にもなじめず、毎日がとてもストレスでした。

このまま自分はフランスにいてもいいのだろうか・・・

このままここにいても何にもならない。
父親の病気を口実に逃げるように日本へ帰ってきました。
もう26歳になっていました。

日本に帰ってきてからはなかなか就職できませんでした。
その後、なんとなく選んで入社した運送会社で事件が起きました。

入社1週間後、私は些細なことで上司に口答えをしてしまいました。
もちろん上司はブチギレ。
「上司に口答えするなんて何事だ!お前それでも社会人か!」

激しくののしられ、すごく怒られました。
ただ、その上司が言っていることは真っ当な社会人として極々当たり前のことでした。

日本の社会に出た経験のなかった僕は激しく怒られたことに、とても驚きました。
そして、本気で働くことに対することから逃げ続けて、
働くことに対する覚悟が足らなかったことを思い知らされました。

もう一度自分に問うてみました。

4年もフランスに行っていたのに、映画に、夢に全く関係のない仕事してもいいの?

僕の出した答えはNOでした。

翌日、上司に謝ると同時に、

「自分にはやりたいことがあるの辞めさせてください」

そう上司に告げて、その運送会社を退職しました。

掲載日:2017年08月18日(金)

このエピソードがいいと思ったら...

この記事をお気に入りに登録

Webビジネスプロデューサー

大上達生(おおがみ たつお)

フランス留学での失敗から、なんでも「できない」と思っていた男が、起業して転売ビジネスに成功し、自分自身を取り戻していく道のりとは?

エピソード特集