西村直子 Episode5:母になり、伝えたいこと | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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私は、結婚して母親になった。

赤ちゃんに無条件に必要とされること
本当に小さな手で力強く指をにぎられること
まっすぐな目で見つめられること
無垢な笑顔で笑いかけられること

母親としての全ての経験が私を次々満たしてくれる。

今、私は一番しあわせ。

自己肯定感は、人間が生きてゆくには必要不可欠なもの。

それを培い、自分を育て直してゆくには、小さな成功体験を積み重ねてゆくこと。それしかない。

例えば、転職し、挫折し苦労しながらも、最終的には「営業」という職で社内のMVPをもらえるまでになった経験。

人との繋がり方を知り身につけることの出来たあの経験は、私の大きな糧となっている。

「死んでもいいよ、逃げてもいいよ。」
15歳の時の私に、今、かける言葉があるとしたら。

「生きている価値がない」と吐き戻しを続けて、舌を噛み切って死のうとした夜。
死ねなくて三途の川を見た。
学校を自分で選ぶこともできず、先生が異変に気づいてくれるわけでもなく、
帰る家が他にあるわけでもない世界は、本当に生き地獄だった。
だから、死ぬことがそんなに悪いことだとは思わない。
でも、自分の命と取り替えてでも生きてほしいと願う我が子の生まれた今、
あの時、生き直すことを選ばせてもらえたことは奇跡だと思う。

この私の経験を、今、目の前の子育てに途方に来れているお母さんたち、
そして、まさに死にたいと思っている中学生・高校生たちと
「死ぬ」ということについて一緒に考えてゆける機会を作りたいと思っている。
自分の魂は、自分の力で育て直せるから。

これが私のKey Page。

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スクールビジネスプランナー
起業女性サポート

西村直子(にしむら なおこ)

生活苦から母が働きに出た――それがすべての始まりだった。 精神的に安定しない母、死ぬことよりも生きることの方が苦しかった学生時代。そんな私の悲しいidentityは、とある少女との出会いで崩壊した。

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