僕は専門学校を卒業して、イタリアンレストランに就職することができた。
希望はもちろん料理人だったが、最初はお客様との距離感や空気感を感じるために、ホール勤務を担当することになった。
「エスプレッソマシン、、?」
レストランで働く前まで、コーヒーは何となく飲むくらいのものだった私にとって、それは全くなじみのないものだった。
先輩から基本的な使い方を教わり、ラテアートを描くようになった。
しかし、ハートやリーフ、うさぎといった「フリーポア」と呼ばれるラテアートは、エスプレッソの抽出、ミルクのスチーミング、バリスタの所作の3点が揃っていないと出来ないアートで、当時初心者だった僕にとってはとても難しいアートだった。
「このまま続けてもいいのだろうか、、。」
そんなことを考えていた時、僕の描くラテアートを楽しみにお店に足を運んでくれるお客様がいることを知った。
「何か自分の方法でラテアートを届けることはできないかな。」
そう考えて、既定の先輩に教えてもらったものではなく我流のラテアートを自分でデザインし、提供することになった。
掲載日:2018年12月03日(月)
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ラテアーティスト
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