黒須真里奈 Episode1:型にはまった生活を変えたくなったキッカケ | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

» 黒須真里奈 Episode1:型にはまった生活を変えたくなったキッカケ

その日まで私は、「優等生」で「頑張り屋」だった。
けれどそれは、自分のことを苦しめていた
手放したら、楽になった。

小中高と女子校に通っていた私。
上質なウールで作られたセーラー服に、厳しい校則、カトリック教育、男子との交流の制限。
典型的な『お嬢様学校』だった。
グループ行動が基本で、トイレにいつも一緒に行く「つれしょん」はよく見る光景。
スクールカーストもあったし、12年間メンバーの入れ替わりがほとんどない閉鎖的な環境だった。

私はその一つ一つに対して、これでいいのかなといつも疑問を持っていた。
価値観が凝り固まっていて、プライドも高かった当時の私は、クラスメイトよりも上に行きたい!と思うようになった。
誰よりもいい大学に行って、誰よりも活躍したい…!
そして、『大奥』のような女子校生活を経験したことで、「女性らしさ=陰湿さ」と思うようになった。
「女の子っぽい女の子」をとにかく否定して嫌うようになった。

それと、家の中では、弟に対する劣等感が強かった。
弟は要領がよく、気が利くし、優しい。
対して私は、どんくさいし、気が利かないし、他人を心配したりすることが上手くできなかった。
大人になって、それは発達の遅れが原因だと分かったけれど。
当時、「遅い」とか、「なんでこんなこともできないの」とよく怒られていた私は、なんで自分はこんなダメ人間なんだろう、消えたい、とよく思っていた。

掲載日:2016年10月10日(月)

このエピソードがいいと思ったら...

この記事をお気に入りに登録

OL

黒須 真里奈(くろす まりな)

「優等生」であることを常に意識していた黒須 真里奈さん。 その価値観が本来の自分ではなく、偽りであることに気付き向かうべき方向性に気づいたキッカケとは?

エピソード特集