ある日、営業の成果が全く出なくなり、スランプに陥ったことがありました。自分では原因が分からない。ただ成果を出そうと、頑張ろうと思うのに、気力が出ない。食欲も性欲も、欲と言われるものが何も出なくなりました。それでも会社の仲間は僕を攻めずに、そして僕以上に大丈夫だよと信じてくれていました。
しかし、そんな期待と裏腹に「もしかして自分は鬱かもしれない…」そんな思いが脳裏を過りました。人に悩みを言えない、弱みを見せられない、そんな変なプライドのせいで僕は周りの仲間にも相談出来ず一人で塞ぎ込み、鬱の一歩手前まで来てしまいました。
この苦しさに絶え切れない状況の時たまたまメールをくれたのが母親でした。
「最近元気で生活しているかい?何か困ったら言ってきてね。」
母親の優しさに僕は号泣しました。そして初めて親に頼ろう、悩みを相談しようと思い母親に電話しました。
1時間ほど自分の今の状態を話しました。ただそれだけで自然と活力が沸いてきた感覚を今でも覚えています。
この経験を経てからというもの、人に弱みを見せることができるようになり、人目を気にする事や、周りの評価を気にすることなく、聞きたいことは聞き、言いたいことは言うようになれました。これが営業成績にも良い影響を与え、その年の暮れにはアルバイトを辞め営業の仕事のみで生活できるようになりました。
そしてその翌年2014年、高橋さんが人財共育会社Light & Hopeを新たに立ち上げるとのことになり、その役員に選出されることになりました。
そう…ずっと信じてくれていたのです。
「僕には仲間がいる。」
自分が自分らしく生きられないかもしれない。いや、そんな事はない。自分らしさを抑えてきてしまったからこそ分かる痛みや苦しさ、悩みを僕は知る事ができた。かけがえのないこの仲間たちや、守りたい大切な人たちと一緒に。これからも自分の人生を生きる。
これが僕の、仲間の絆に感化され自分自身の過去に打ち勝ったKey Page…
掲載日:2018年11月28日(水)
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