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キッカケインタビュー

新しい挑戦を始めたキッカケはマイケル・ジャクソン!?

小川真(おがわ まこと)

映像ディレクター
パフォーマー

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キッカケ記事

いま何やってるの?
エンタメに特化したセンスを武器に、映像制作、演出、パフォーマンスの分野で活動中。エンタメクリエイター集団「Triple Ring」の事業を開始し、パフォーマーとしてステージに立つ。

映像ディレクターとして活躍中の小川真さん。マイケル・ジャクソンのものまねショーを中心としたパフォーマーとしての顔も持つ。実はこのパフォーマンスで培ってきたセンスと人脈が、彼の人生を大きく変えていた…

キッカケ①:マイケル・ジャクソンのモノマネを始める


生まれは埼玉の赤羽。5歳までは南越谷で暮らしていましたが、父親の仕事の関係で海外に暮らすことになりました。
行先はアメリカの首都、ワシントンD.C.。
平日は現地の学校に通い、土曜日は日本語学校へ行く生活でした。何もかも日本とは違う風景や文化…。そんな環境で育ちながら、マイケル・ジャクソンの存在も初めて知りました。
当時は彼の全盛期とも言える『BAD』が流行していた80年代後半。子供だった自分の目に映った彼の印象は、大物、不思議な人、ミステリアスな人…。そんな漠然としたものでしたが、どこか気になる存在であったのは間違いありません。


そして、この出会いがのちに僕の人生に大きな影響を与えてくれました。


小学校3年生から再び日本での暮らしが始まります。
学校は好きでしたが、勉強はあまり好きではありませんでした。暗記ものよりも何かを思考し、人と意見交換する授業の方がやる気が増しました。その感覚は、高校受験の後に親に買ってもらったシンセサイザーにも表れていた気がします。コード進行などの細かい理論は知らなかったのですが、頭に思い浮かんだ音を一つ一つ打ち込んで、自分なりに作曲をしていました。


高校1年生の文化祭では、既に活動していた同級生によるバンドのヘルプメンバーとして加入させてもらい、ザ・ハイロウズのコピーを演奏していました。人前でのパフォーマンスはこれが初めてだったので、今まで経験したことのない楽しさを感じました。
ただ、それと同時に『コピーバンド』という内容に物足りなさも感じていました。苦労して練習し、披露して盛り上がっても、しょせんそれは他の人が作ったもの…。


「もっともっと万人が楽しめるクリエイティヴなことがしたい!」


そんなことを考えながら悶々とした日々を送っていた時、テレビで久々にマイケル・ジャクソンを目にしたのです。


ある日、家に帰ってきてテレビをつけたら、たまたまBSにマイケル・ジャクソンが出ていました。”Soul Train”という番組が流れ、正に今からマイケル・ジャクソンが出てくるシーンで、慌ててVHSの録画ボタンを押したのを覚えています。
そして、その時マイケルが披露したパフォーマンスは”Dangerous”でした。それは彼の楽曲の中でも特に、彼が生涯をかけてブラッシュアップしつづけ、完成度を高めていた曲。


「す、すごすぎる…」


それは半端ではない衝撃でした。
カリスマ性、クオリティともにとても素晴らしいパフォーマンスで、録画したものを何回も何回も観ました。それからどんどん好きになっていき、1シーンだけ真似をしてみることから始まり、やがて2シーン、そんな調子でどんどん真似していました。


そして高校の教室で、クラスメイトに何気なくムーンウォークを見てもらいました。

「これ、できてる?」

すると、「おおー!」と予想を越える反応が返ってきました。

照れくさいような、嬉しいような気持ち。
マイケル・ジャクソンのような不思議でカッコイイ動きはみんなを喜ばせることができる!そんな感覚になり、より一層真似をするようになりました。


これをキッカケに、マイケルのダンスパフォーマンスに陶酔するようになりました。

キッカケ②:エンターテイナーとしてのプロ意識

大学に進学してから、まずはダンスサークルに入りました。マイケルのパフォーマンスができると思ったからです。
大学1年生の時に、学園祭で2分ほどの尺でパフォーマンスできる機会をもらい、初めてダンスを人前でちゃんと披露することに…。素人丸出しのビジュアルでしたが、自分なりにマイケルっぽくしようと衣装も準備し、本番に臨みました。
結果、お客さんにはそこそこ喜んでもらえたと思います。


ただ、サークルはあくまでダンスを学ぶ場所なので、マイケルの真似のパフォーマンスで人を楽しませたいという私の思いとはズレてると感じました。
そんな思いもあり、2年生からは有志団体としてステージ枠をもらうようにしました。


しかし、サークルの仲間もいない、初めて単独で学園祭に出演することになったので、集客も全くできておらず、お客さんはたったの5名。ちょっと恥ずかしい、苦い経験でした。


これではダメだ。何をやっても人に見てもらえないのでは意味がない…。


そう反省し、3年生の学園祭では、より多くのお客さんに見てもらえるようにと、大学で一番人気だったバンドのすぐ後ろの枠を取りました。実に姑息な作戦でしたが、これが見事に上手くいき、この年は多くのお客さんに楽しんでいただくことができました。

学内でも「なんかマイケルやる人いるよね」といった具合に知名度が少し上がっていきました。


この学園祭以降、学外での活動が始まりました。
クラブ出演をメインとし、地域のイベントなど、様々な場所でパフォーマンスをするようになりました。大学内とは違い、身内のノリが通用しない世界。自分のビジュアルだってもっとこだわらなければと思い、あれこれと試行錯誤した結果、今も続いている当時のマイケルがよく装着していた黒いマスクを付けるスタイルが完成しました。



イベントで知り合った人たちの輪がどんどん広がり、時に大きなステージへ呼んでいただいたり、テレビにも少し出たりと、貴重な経験が増えていきました。そして迎えた、大学4年生の学園祭では、その年のグランプリをいただきました。
このあたりでは、だいぶ今と似ている「プロ意識」を持つようになったと思います。高校時代に教室ではしゃいでいた頃と比べたら、意識面で特に成長していました。


その後も、マイケルのパフォーマンス活動は続けていますが、これで可能な限りのお金を稼ごう!という意識はありません。本当にこれを本職としてしまうと、楽しさや好きだという気持ちだけで続けられない、すると面白いパフォーマンスができなくなってしまう、そんな風に考えました。


もちろんプロ意識はあります。けれど、パフォーマンスを生み出す行為は「自分がまず楽しめること」というのを大切に考えているからです。

キッカケ③:デザインへの興味


大学を卒業し、社会に出た後も、オファーがあればイベントに出演は続けました。
「好きなペースで好きなことをやらせてもらっている」という感覚でしたので、「ここで完全にやめる」という引退のような感覚は考えることもなく、「プロ意識を持って取り組んでいる趣味」の
ような気持ちでした。


もちろんギャラが出るイベントは失敗できません。
お客さんを楽しませるのが仕事ですから、その意識は常に持っていましたし、マイケルのパフォーマンスや人を楽しませる工夫のことは考え続けてきました。


そうすると、ダンスをコピーするだけではなく、そこに演出をプラスしたいという欲が出てきました。
自分たちをPRするための資料や名刺なども作り始め、やがて自らの動画を編集したりと…。
ステージ外でもクリエイティヴなことに注力しなければならない。そんな価値観がどんどん膨らんでいきました。こうすることで、自然とデザインの知識や技術が増えていき、また専門学校などで習う王道のデザインとは異なる、独自のセンスが磨かれてきたのかもしれません。


その後も様々な人に出会いましたが、中でも特にお世話いなっている1人がbable(ベイブル)さんという方です。ダンサーや役者もこなす彼が、“The Earth Gazer”という舞台の監修をするという話があり、「映像演出として制作で参加してほしい」というオファーをいただきました。


彼の周りには映像におけるスペシャリストも沢山いるのに、何故自分なんかに…?
「いや、マコさん(僕のあだ名)のセンスが欲しかいんですよ。」有難いことに、そう言っていただきました。


僕は映像の専門的なエキスパートではないので、技術面ではその世界のプロには負けます。
しかし、エンターテイナーとしての視点、そしてマイケル・ジャクソンから学んだ、人を楽しませるアイデアやセンスは磨いてきた自負もあります。bableさんはきっとそこを評価してくださったのかもしれません。


世界のトップを走ってきたマイケル・ジャクソンのパフォーマンスを腐るほど見てきた僕は、どうすれば人をワクワクさせられるかを四六時中考えています。今までも、そしてこれからもそれは続いていくでしょう。そうした土台のおかげで、こうした制作のお仕事も巡ってきたのだと信じています。


技術屋さんではなく、エンタメ屋さんでありたい。
この感覚はきっと揺るぎません。

キッカケ④:糧にしたいと思う仕事

現在、本腰を入れて動き出している事業は、”Triple Ring”というクリエイター集団によるサービス提供です。
このプロジェクトには、bableさん、そして若手プロマジシャンのGo Takeyama君などがいます。マイケルのパフォーマンスを通じてできた人脈のおかげで、こうしたやり甲斐を感じる事業が生まれました。こうしたものを生み出せること自体、幸運なことですし、大切に続けていこうと思います。



今日までの人生を振り返ると、マイケル・ジャクソンはやはり欠かせない人物です。
彼を真似したパフォーマンスが人脈を生み、彼から学んだセンスが全ての糧なりました。


技術屋さんでも、営業屋さんでもない。エンタメ屋として、これからも生きていきたい。


マイケル・ジャクソンと出会えたこと、それが私のKeyPage…

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掲載日:2017年03月24日(金)

鍵人No.0041

小川真(おがわ まこと)

マイケルジャクソンのコピーパフォーマンスをキッカケに、舞台の映像演出や企業のPR映像を制作。
エンタメのプロによるクリエイター集団
https://triple-ring.com/

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