では、そんな笑いの溢れることは何があるだろうかと悩んでいたときに、ピエロの養成所というものがあることを知った。
「これしかない!!」
そう思ったが、授業は平日昼間のため、仕事をしていると難しかった。
それで僕は、すぐに仕事を辞めることにした。何も心配はしていなかったが、案の定周囲は口々に言った。
「何を考えているんだ。どうやって食っていくんだ。」
それを聞き、人が思うように生きていけないのは、経済的な壁であることが分かった。
そこで、何かやりたくても動けない人たちのそんな見えない壁を、僕がピエロとして生活を成り立たせることで、解消するキッカケになりたいと思うようになった。
夢ある人の背中を押せるロールモデルだ。
ピエロになってみて、「類は友を呼ぶ」ということを切に感じた。
同じパフォーマーはもとより、歌手や役者などの表現者、ユニークな活動をしている方、楽しいことをしたい、もしくは楽しんでもらいたいという思考回路をもった方々、笑いのスキルの高い人たちなど、お互いに感覚を共有できるような仲間が沢山できた。
これからも僕はピエロとして生きていく。
僕自身が最高に笑えて、更に周りも笑ってくれるような。そんな人生を送るために…
これが僕のKey Page…
掲載日:2018年11月23日(金)
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脱サラピエロ
豊田 淳(とよだ じゅん)
勉強に運動と何でもできた優等生で、上場企業の会社員だった豊田淳さん。エリートだけど面白味のない毎日を変える為に、笑い転げる生き方を追求した彼の選んだ道は、ピエロとして生きることだった。