外舘冬樹 Episode3:自殺を決意したことから命の大切さに気付いたキッカケ | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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「仕事が遅せえよ!!」

働き始めた店の上司が暴力的な人で、仕事が少しでも遅くなると胸ぐらを掴まれ怒鳴られる毎日。また朝9時から深夜4時まで働くという日々が続き、精神が病んでしまいました。

「こうなったら死んだ方がましだな」

こき使われる毎日に嫌気が差し、僕は自殺を決めました。しかし、心残りもあります。

「誰にも認められずに死ぬのは嫌だ。死ぬにしても誰かに感謝されてから死にたい」

2011年5月、東日本大震災の直後だったことから、最後にボランティアをして、人の役に立ってから死ぬ決意をしました。財布と携帯電話だけを持って、福島に向かいました。途中で貯金していた財産を使い切ろうと高い店に行ったりして散財もしました。東北に着き、福島や仙台を回りました。そこで悲惨な現場を見て、衝撃を受けました。

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「生きたくても生きれなかった人がいるんだ…僕は本当に今死を選んでいいのだろうか?」

そして僕は、このまま誰の役にも立てないまま死ぬのではなく、もう少しだけ人のためになるように生きることを決めました。そうして関東に戻り、仕事を探し、工場勤務の仕事に就きましたが、怪我が原因で退職することとなりました。その後も人間関係の悩みからは改善されず転職を繰り返す日々が続きました。

「やっぱり、僕は誰かの役にたつことはできないのかな…」

掲載日:2016年10月28日(金)

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イベンター

外舘冬樹(とだて ふゆき)

イベントプロデューサーとして、年300回以上のイベントを開催する外舘冬樹さん。人と人とが繋がる場所を作りたいと思った、その原点とは。

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