菅谷晃子 Episode2:真実を知った辛さと、自由への楽しさ | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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結局、1年間で高校も退学。
せめて高校の資格だけでもとりなさいと、高校卒業の資格をもらえる服飾の専門学校に通うことになりました。思春期だったこともあり色々なことが気になったり、どうでもよくなる歳。ある時私は、顔が似ていなかったということが理由で、冗談半分でふと母にこんなことを訪ねました。

「お父さんって私の本当のお父さんじゃないんでしょ?」

すると母は…「そうだよ。」と答えました。
父親が本当の父親じゃないと知り、「騙したの?」とショックで血の気が引き17歳で家出しました。当時いた彼氏の家に居候しながら学校に通いました。

何もない四畳半の部屋で過ごす何気ない日々が新しく刺激的でした。
口うるさいと思っていた両親からも離れ、晴れて自由になれた気がしました。学校はすごく楽しくて服も髪型も自由。服を作りながら路上で販売もしました。髪をいろんな色に染め古着を着たりしながら今までの自分とは全く別人で、遅れてきた青春を感じてるような感覚でした。

自分が作る服を求めてくれる人がいる。それがすごく嬉しくて、「いつか私も本当の笑顔で自分にしか出来ない仕事をしたい」 と思うようになりました。そこからはいろんなことに挑戦して新たに洋服の学校に通ったり保育士の勉強をしたりもしたんですが、やる気だけが空回りして結局続かずにもがく日々もありました。

掲載日:2018年11月29日(木)

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