佐藤達矢 Episode2:就職から間もなく転職、働く中で湧き立つ不安。。 | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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そんな中ふと目に止まった一枚のチラシ。 「おもちゃコンサルタント養成講座…?」

それはおもちゃの専門家としての資格だった。
子ども好きだった僕は、将来できるかどうかもわからない自分の子どもと遊ぶキッカケになれば、と思い直感で取得することを決意した。
しかし、資格を取得しても、特にそれを活用する機会はなかった。
また僕は“特徴”を付けたかっただけで、先々のことを全く考えていなかった。

そうしている間に時は過ぎ、大学を卒業し、僕はとある会社に就職した。

業務内容は営業代行。給料はフルコミッション制だった。
もちろん不安はあったが、就職氷河期のこの時代に「社会に出れていない」という事実のほうが怖かった僕は、「ここで頑張るしかない。」と決意せざるを得なかった。

毎日大きなハコに商品を沢山詰め込み、それを持ちながら割り当てられた地域を一軒一軒回る。
まさに絵に描いたような飛び込み営業だ。
時に辛い罵声を浴びせられながらも、それでも僕はただがむしゃらに頑張った。
次第に営業成績も良くなり、時にはその日の売上でトップを取るなんて日も出てきて、少しずつ自信もつき始めた。
ただ、問題だったのは給料面。営業成績が良い月でも8万円程度しか収入が入らず、日が経つに連れ生活の出来無い状況に、どんどん追い込まれていった。

結局、僕は半年足らずで退職し、一般的な会社に再就職をした。以前の職場と比べると、格段に楽で休みも取れるので生活も安定するようになった。
いわゆる「普通の生活」ができたのである。
会社自体はとてもしっかりしていて、優秀な人材もいるような会社だったので、何不自由することなく生活していた。

ただ、どうしても一つだけ、不安な要素があった。

掲載日:2016年09月26日(月)

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おもちゃメッセンジャー
「ママつな」コミュニティグループ管理人

佐藤達矢(さとう たつや)

おもちゃメッセンジャーとして各地で講演活動やイベントなどを開催している佐藤達矢さん。自分自身の価値を見いだせたのは、何気なく取得した「おもちゃコンサルタント」という資格だった。

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