中島庸彰 Episode4:人をつなぐ場を創り続けて。 | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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25歳までに独立するという目標を達成してしまった僕。これから何をしようか、はたと立ち止まったけれど。
「わかんなかったら人に聞け」
そう、今回も人に聞きまくった。その月のうちに2、30人の経営者に話を聴きに行った。
話を聴き、自分でも話すうちに、自分の考えや想いがまとまってくる。

美容師という道を諦めたばかりの、何も知らなかった僕。そこからたくさんの方に出会い、導かれ、
当時の僕には信じられない金額を稼ぎ、ステキな人に囲まれて生きる現実を24歳で迎えた。
当時の僕みたいな人に対して、このプロセスをショートカットしてあげるような事ができないだろうか?
ビジネスのビの字も知らない22歳の僕みたいな人が、借金や不要な苦労をすることなく、
夢への道のりを助けてくれる人と出会える会、良いステップアップになるような会ができないだろうか?

それまでは友達づくりと銘打って企画していた交流会を、ビジネス交流会寄りにして開催、少しずつ輪を広げていった。
ひとりでやるだけでなく、似たような志を持った方とコラボして企画を広げたりもした。

元は週末に飲食店を借りてすることの多かったイベント。
これも、西麻布や六本木などのオフィス街の飲食店に目を付けた。
オフィスが休みになる土日には、そうした飲食店は売上が立たず休業することが多いのだ。
「空いてる時間、貸してもらえませんか? 」
相手にとっては、売上の立たない日に収入が発生する。
こちらにとっては、初期費用なしでキレイなラウンジが借りられる。ウィンウィンだ。

数会場経験して、これは行けそうだと見通しが立ってきた。
「イベントがあるから会場を借りるんじゃなくて、30日ハコを借りても、これならやっていけるんじゃないか」

そんな時、原宿のある飲食店が空くからやらないかという話をもらった。
行ってみると、エレベーターなし、階段で5階! ディープな、秘密基地みたいな場所だ。
原宿という色のある立地。ここにものすごくおもしろい人たちがいたら、階段だろうが5階だろうが人は集まるだろう。

仲間に声を掛け、こうして僕は「ソーシャルラウンジAJITO」をオープン。
人が人を呼び、初月から大勢の人が遊びに来てくれた。
一度も赤字を出すことなく、30人のハコなのに1周年パーティは500人超え! もちろんほかの会場を借りて開催したのだけど。

人と人が出会い、夢や目標に向かって一歩踏み出す場所。
ここからいろんな人が夢を叶えたり、結婚したり、諦めた夢に再挑戦したりしている。

何の取り柄もなかった中途半端な僕。
唯一のキャリアの突然絶たれた僕。
そんな僕でも、「できる人、知っている人に聞く」「相手を喜ばせる」といったコトを愚直にしてゆくと、
見たこともないような景色が日常になっていた。たくさんの方に支えられ、導かれて。

いま悩んだり苦しんだりしている人の悩み、苦しみは千差万別。けれども、
同じように苦難を乗り越えた人の考え方や選択の仕方をいくつも見てゆけば、あなたのヒントになるものもきっとたくさんある。
自分ひとりで抱え込む必要なんかない。わからない事は、わからない、知りたいと言えばイイ。
あなたが顔を上げれば、あなたを助けたいと笑顔で手を差し伸べてくれる人はたくさんいるから。

どんな挫折を経験しても、それは必ず乗り越えられる。自分が自分を諦めることさえしなければ。
これが、あなたに届けたい僕のKeyPageです。

掲載日:2018年06月22日(金)

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socia'L CORE代表取締役社長等

中島庸彰(なかじま のぶあき)

特技も何もない、普通の少年だった中島庸彰さん。初めてつかんだ目標に向かい邁進する日々は、ある日突然絶たれたのでした。絶望に打ちのめされても決して人生を諦めなかった中島さんの奮闘記です。

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