もっといい成績を。もっともっと頑張らなくちゃ。
私はいつも、無意識のうちに自分を追い詰めていた。
正直、家の生活は窮屈。うちは“勉強ができて当たり前”、そんな考えの両親。高校を卒業したら少しは自由になれるかなぁ?そんなことを思いながら、「両親に認めてほしい。頑張ってたら何か必ず良いことがある。」と自分に言い聞かせて、勉強をただひたすらに頑張った。
自分のやりたいことは見つからないし、いつも周りに合わせて自分を演じる毎日。本当は、そんなからっぽの「一般論が正解。」みたいな自分が好きではない。
そんな私の心のより所は、おじいちゃんとおばあちゃん。
二人はいつも何も気にせず、ありのままの私を受け入れてくれる、優しい存在。二人と私とで旅行に行ったりするくらい、私は可愛がってもらっていたし、私も二人が大好き。
直接は言わないけれど「気にしない気にしない。ゆいはゆいのままでいいんだよ。」って言ってもらえているようで、その雰囲気がとても心地よかった。
掲載日:2017年04月13日(木)
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ライフカラースタイリスト
前田悠衣(まえだ ゆい)
「おじいちゃん、今、私は一番輝いてるよ」。周りの意見を気にしてばかりだった。そして訪れた、大好きな人の死。それを乗り越えて、ライフカラースタイリストとして彩り豊かな人生を歩みだしたキッカケとは。