しかし、現実はそんなに甘くはありませんでした。
マジックバーの営業時間は夜6時から朝5時まででしたが、開店3時間前から準備をして、閉店後には店内の掃除や売上の計算、ミーティングなどでさらに3時間働くという生活が続きました。そのため、月曜日から土曜日はお店に寝泊まりして働いて、日曜日は一日中寝ているような日々でした。
そんな生活を続けていたら身体も心も限界が来てしまい、社長にマジックバーを辞めることを伝えて独立することにしました。ただ、独立したのはいいものの、マジックでの仕事の取り方は分からないし、そもそもどこに営業しに行ったらよいのかも分からず、そんな状態だったので独立してからは失敗続きで、恥ずかしながらアルバイトもずっとしていました。
そうして行き詰っていたある時、前に働いていたマジックバーの系列店に行ったら、たまたま社長に会いました。社長は心配そうな顔をしながら「BAZZI、元気にやってるか?頑張ってやってるか?」と訪ねました。心配かけたくないなぁと心では思っていましたが、気付くと僕は「いや、元気じゃないです…頑張れてもいないです…」と答えていました。
掲載日:2017年02月03日(金)
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