新垣隆史 Episode3:「ホンモノ」のメンターに出会ったキッカケ | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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実はまだ大学院生だった時に、足が速くなるための方法をいろいろと研究し、試行錯誤を繰り返していた中で、とあるスポーツトレーナーと運命的な出会いを果たした。

ある日、本屋で一冊の本が目に留まった。
タイトルは、『運動会でびりだった人をワールドクラスのスプリンターにする本』。半信半疑ながらも、俺はその本を手に取った。速くなれる方法を知りたくて、藁にもすがる思いだった。

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軽く立ち読みするつもりで、パラパラとページをめくった。するとそこに書かれていたのは、
「走り込みはダメ」「筋トレはダメ」「フォームを改善するのはダメ」
それは、自分が今まで試してきて、そして効果の無かった事だった。
「この人は本当のことを言ってるな…」
気づいたら、数ページだけ読むつもりが全部読んでしまっていた。今まで自分の頭に無かったことが書いてある。「この本の著者にすげー会ってみたい…!」

巻末を見ると、メールアドレスが載っていた。そこで俺は、「すごいです!是非一度お会いしたいです!」という趣旨のメールを送った。すると、メールが返ってきた。「1時間だけならお会いできますよ」と。

実際に会ってみて、「この人はホンモノだ」という印象を受けた。
結果にこだわっている、まさにプロフェッショナルといった感じの人だったからだ。スポーツトレーナーというのは、普通は「時間報酬制」をとっている。一回指導してこの値段、1時間指導してこの値段、といった具合だ。

でもその人は、「成功報酬型」を採用していた。100メートル走のタイムが何秒縮まったらいくら、野球なら球速が何キロ上がったらいくら、といった形式だ。こんなトレーナーは今まで見たことがない。よっぽどの自信がないと出来ないことだと思った。しかも、それで生活をしているのだから本当に凄い。

俺はその人の話を聞いて、その場ですぐに指導をお願いした。するとその人は言った。「1年待ちますよ。」

1年待ったら、社会人になってしまう。
でも、社会人になってしまってもいいから、速くなりたいと思った。そして、1年越しに指導を受けることになった。

掲載日:2016年12月12日(月)

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ゴールドメダル・アライアンス主宰
100m陸上短距離走選手

新垣隆史(あらがき たかし)

「走る起業家」として、実業団に所属せずフリーで陸上短距離走の選手として活躍している新垣隆史さん。一度は諦めたプロアスリートへの道をもう一度目指したキッカケは、とある本を手に取ったことだった。

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