晏奈朱美 Episode3:舞台、そして震災。 | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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ある日、バイト先で何気に観たスティービー・ワンダーのミュージックビデオ「Ribbon In The Sky」をキッカケに、
声にはできない表現方法としてのダンスの魅力に再び目覚め、高校以来やめていたダンスを再開する。

そしてオーディションを経て、宮本亜門さん演出プロデュースのイベントショーにも出演する。

そこで仲良くなったダンサーの友達が私のライブに来てくれ、ライブ終了と共に突然、
「あけみんの曲で舞台をやりたい!CDも作ってほしい!」
と言われた。

彼女の熱い想いが伝わってきて、
「わかった!絶対CD作るね!」
気がつくとそう答えていた。

「CDってどうやったら出せるんだろう?」
やり方も分からなかったが、とりあえずどこかの音楽会社に音源を送ってみようと情報収集を始めた。

そこで偶然、音楽会社の社長さんが障がい者の人達と過ごしているブログ記事を発見する。

「この人なら、自分の歌と想いが伝わるかもしれない…」

そう思い、すぐに音源とプロフィールをその会社に送った。

「でもすぐに返事はこないだろうな…」

期待と不安が入り交じりながら待っていると、意外な程早くその音楽会社から電話が来た。

「面接しましょう!」
すぐに日程を合わせて社長の元へ。
緊張の一瞬、そして熱い気持ちなどを話していく…

「CD作りましょう!」

社長から笑顔で一言。

そして半年後、ついに念願のCDリリース!

友達が強く望んでくれたことがキッカケで描いた夢があっという間に現実のものに…

すごく得意なことも特に夢もなかった私がCD出すなんて…..

その後、ダンサーの友達から言われた、もう一つの夢も叶うことになる。

CDをリリースした翌年、全編、私のオリジナル曲で構成された生演奏&ダンスの舞台開催が決まる。

自分が情熱を傾けている音楽というものが、大好きなダンスと融合し、素晴らしい世界観を創りあげていく。

言葉で言い表せない感動と共に、たくさんの時間をかけて、ダンサーたちと練習を積み重ねた。

そして、迎えた初演の日。

2011年3月11日。

そう、日本全土が震撼したあの3月11日。

今までの集大成になるはずだった日に、奇しくも東日本大震災が日本を襲う。

横浜にいた私でさえ、怖さで震えるほどの経験したことのない大きな揺れ。

テレビには津波で全てが流されていく東北の景色が映し出される。

もちろん、その日の公演は中止。

地震の恐ろしさに震えながらも
「連絡が取れない人達もいる中、ホールに向かってくれている人もいるかもしれないから…
と、皆で夜中までホールにいた。

次の日も、私は地震の規模の大きさに打ちのめされ、絶望していた。

「こんな状況の中、公演なんて…ないな。
 人生初の大舞台の日に大震災なんて…歌..音楽をやめろってことなのか?
 これは、神様から終わりを告げられているのか?」

いろいろな思いと共に、諦めの気持ちが自分の中を充満していた。

その時、この舞台を企画、演出、振付してくれたダンサーの友達が言った。

「あけみんの曲はメッセージがあるから、被災地の人達に向けても歌ってほしい。今、あけみんの曲が必要な人が沢山いるから。
その人たちのためにも歌ってほしい!
あけみん、舞台やろう!!」

この言葉は衝撃的だった。
同時に私を奮い立たせてくれた。

「私たちが茫然としていてどうするんだ!
 今、自分たちにできることをやろう!」

そして開催を決意する。

もちろん、公演に来られたお客さんは少なかった。

でも、想いを大切に届けよう。

被災者の方々を想いながら、今まで感じたことのない気持ちで精一杯歌った。
ほとんど寝ていないみんなも、一生懸命がんばってくれた。

このことも意味があることなんだ!
今この瞬間も。そしてきっと今までのすべてのことも…

一時は砕けそうになった気持ちは吹き飛び、歌をやめるどころか、歌と共に熱い想いがどんどん増してきた。

掲載日:2018年01月12日(金)

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シンガーソングライター

晏奈朱美(あんな あけみ)

人はもっと輝けるはず。そう信じながら、魂のメッセージを届けるシンガーソングライターとして活躍中の晏奈朱美(あんなあけみ)。彼女の歌に込められた熱いメッセージと、彼女の内に秘められる想いとは…!?

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