佐藤達矢 Episode4:新規事業の失敗を経て、新しい道が見えてきたキッカケ | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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だから僕は、どうせならと「今の世の中を良くするにはどうすればいいか」を軸に考えることにした。
世の中を変えてくれる可能性が一番大きいのは恐らく子どもたちだろう。
しかし、子どもに直接アプローチをすることは難しい。
それよりも、子どもたちにとって一番影響力の在る人を変えるべきではないか。
そして行き着いた先が『母親』だった。

すぐに僕は、その勉強会で比較的歳の近い方と一緒に、そのイメージを具体的にビジネスとして落としこみをかけていった。

完成したサービスは様々な人に受け入れてもらえた。
「これは世の中のためになる!」という確信が湧いたが、欠点が一つあった。
それは拡散力の低さだった。
いくらいいモノを作っても、いくらそれに想いを乗せていたとしても、人に知らせる術がないと、そのサービスは無価値なのだということを体感として知った。

結局、そのサービスは上手くいかず、世の中に広まることなく幕を閉じた。

ビジネスとしては終わってしまったものの、同時進行で作っていたあるコミュニティグループがあった。
それは『ママがつながると世界がつながる』、通称『ママつな』というもので、元々はサービスを広げるためのものだったが、サービスが終わったあとも、何故かここには人が集まった。

「このコミュニティを存続させたい。」

だからこそ、どうやったら自分のことを覚えてもらえるかを改めて考えてみた。

その時ふと思い出したのが、以前ただの趣味同様に取った資格、「おもちゃコンサルタント」だった。
ただ名刺に『おもちゃコンサルタント』と書かれていたら興味を持ってくれるんじゃないか、というその程度のことだった。
本当にただそれだけだったのだが、それが自分の人生を大きく動かす結果となった。

掲載日:2016年09月23日(金)

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おもちゃメッセンジャー
「ママつな」コミュニティグループ管理人

佐藤達矢(さとう たつや)

おもちゃメッセンジャーとして各地で講演活動やイベントなどを開催している佐藤達矢さん。自分自身の価値を見いだせたのは、何気なく取得した「おもちゃコンサルタント」という資格だった。

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