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キッカケインタビュー

異色の経歴のお坊さん。仏教に興味のなかった僕がその道を志したキッカケ

鈴木秀彰(すずき ひであき)

お坊さん / 理学療法士 / 心理カウンセラー

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キッカケ記事

いま何やってるの?
お坊さんでありながら、理学療法士と心理カウンセラーとしての経歴・資格を活かし、全国各地で心身に寄り添う仏教についての講演会を行っている。
ひとりひとりに向き合い、講演の内容をシェアすることで多くの人との対話による関わりを大切にしている。

人が輝く場所を作りたい!『お坊さん+理学療法士+カウンセラー』。そんな異色の経歴を持つ彼だからこそ、伝えられる想いがある。多方面で活躍するお坊さんである鈴木さんの人生のキッカケとは!?

キッカケ①:仏道に進む気なんて全くなかった僕が、仏教を学ぶことになったキッカケ


実家はお寺、父はお坊さん。しかしそんな僕は、仏道に進もうと思ったことはなかった。

父への反発か、お坊さんにだけはなりたくない!と思っていた。高校生になり、進路を決める時がやってきた。
僕には、なぜか「絶対に現役合格したい」という強い思いがあった。そんな思いで大学を探していた僕は、いろいろな大学を受験したが結果が出なかった。
そんな僕が唯一現役合格できる可能性のあったのは、最後に残されていたのが“仏教の大学”であった。

大学に入学してからは、仏教の勉強をしていても特に興味が湧くわけでもなく、ただ漠然と日常を「こなしている」という日々が続いた。
しかし、そんな日々にも終わりはやってくる。卒業後の進路を決めなくてはならない時期がやってきたのだ。


大学院に進学するか、就職するか…僕はその二つの選択肢で頭を悩ませていた。
進学するなら心理学を学んでみたかったが、「仏教系の大学から心理系の大学院へ行くのは99%無理!」と言われ、ほぼ諦めていた。そんな根性は僕にはなかった。

そんな時ある先輩に「人間として、男として一人前になるには“家族”を持つことだ。」と言われ、付き合っていた彼女との結婚を決意。
「生活力をつけるためには就職しよう。」僕はそんな気持ちから大学院ではなく、就職する道を選んだ。

キッカケ②:思い切った決断。「父のようになりたくなくて…」


就職して働き始めたが、その約3ヶ月後には結婚まで考えていた彼女に別れを告げられた。
それから半年間勤めたが、周りの同僚が様々な資格を活かしてバリバリ働いている中、なんの資格もない僕は雑用ばかり。

「本当にこのままでいいのだろうか?」

確かに仕事は安定している。しかし、僕の求めていた“仕事”とは、安定の元に成り立っているようなものだっただろうか?

そんなことを考えていると、ふと父の姿が浮かんだ。
父はお坊さん業の傍ら、他の仕事もして生計を立てていた。
僕には、本業以外の仕事に関しては「お金のため」「生活のため」にただ働いていたように見えた。僕はそんな父のような人間にはなりたくなかったのだ。


そこで、以前から興味のあったスポーツの分野で「自分に何かできることはないだろうか?」と考えるようになった。
医者になりたいと思ったこともあるが、今からでは時間もお金もかかる。しかし、スポーツ選手のリハビリやケアの分野で関わって行けるのでは?
と思い、理学療法士の資格を取ろうと決意する。
地元山梨の学校に通いはじめ、その間バイト感覚で実家のお寺を手伝うことになった。

キッカケ③:自分の無力さを痛感した日、新たな決断をする。


無事に学校を卒業して理学療法士の資格を取得した僕は、麻痺や障害の方のためのリハビリ施設に就職し、その3年後には結婚して子どもも生まれた。
さらに、そこで仕事をしていく上で様々なスポーツ選手と関わり、あることに気付いたのだ。

スポーツ選手のケアの仕事は、時には家族をも犠牲にしなければならないことがある。
しかし、僕は家族を犠牲にすることはできない。自分にとって、家族がどれだけ大きい存在なのか気付かされた。

そんな時に、あの“東日本大震災”が起きた。
震災で家族を亡くし、悲しんでいる多くの人を目の当たりにしたことで、僕は『お坊さんと理学療法士の両方の分野を活かして人と関わっていくことはできないだろうか』と考えるようになった。
そのことをキッカケに、理学療法士としてホスピス病院に転職を果たした。


しかし、自分で思っていた以上に僕は無力だった。
死を目前にした人にとっては、“お坊さん”など必要ないのだと痛感した。

「お坊さんと理学療法士の二足のワラジではだめだ!」

そんな時に頭をよぎったのが以前志半ばで諦めた“心理学”―
今後の自分のビジョンの中に、心理学はやっぱり欠かせないものだと感じ、勉強してカウンセラーの資格を取得した。

キッカケ④:異色の経歴を持つ自分だからこそ、多方面から伝えていきたい“想い”がある。


カウンセラーの資格を取った僕は、理学療法士としての経験も活かして『お坊さん+心理カウンセラー+理学療法士』としての活動をはじめた。

まずは、体験会も兼ねて地元の子育て支援センターで、子育て中のお母様達相手の相談会を実施した。
僕の話を聞いた母親達が何かを感じ、それを子ども達へと繋いでいってほしい―そんな願いを込めての相談会だったが、それが好評で徐々に様々な講演会のオファーを頂くようになった。


実を言うと、ここまできてやっと最近仏教に興味が湧いてきた。
世間一般の仏教のイメージは、おそらく『葬式仏教(死後のイメージ)』であると思う。
しかし本来の仏教はもっと奥深く、生前にこそ知っておいてもらいたいことばかりなのだ。
今の僕の役目は、「仏教を人生の参考書に」すること。
これは一般の方々が持っている仏教へのイメージ変革だと思っている。

朝会・お話し会を定期的に開催しているが、気軽に来てもらえたらと思う。
ここに来ればいろんな人に逢える、いろんな人と繋がれる、そんな場所で、僕が一方的に話すのではなく、
来る人が主体的に参加出来たり、気付きを得たり、そんな場所を作って行きたい。
また、僕が大切にしていることは、一方的に僕が話して終わり、ではなく、「何を感じたか?」「どんなことを学んだか?」を参加者同士でシェアすること。
それによって、本当の学びになるからだ。まだ来てくれてない方に届けるためにも、ずっと継続していきたい。


異色の経歴のお坊さんである僕だから伝えられることを、未来へ繋げていきたい。

これが、僕のKey Page…

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掲載日:2017年09月22日(金)

鍵人No.0065

鈴木秀彰(すずき ひであき)

1978年生まれ。山梨県在住。仏教系大学を卒業後、半年間の社会人経験を経たのち、理学療法士として働く。
その後、その経歴を活かし、仏教の道に進みながら心理学カウンセラーの資格を取得。
現在は全国各地で仏教の講演会、人との対話会を行う。

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twitter : 笛吹市のこころからだも笑顔にするわげんせ
@wagense1egao

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