鈴木秀彰 Episode3:自分の無力さを痛感した日、新たな決断をする。 | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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無事に学校を卒業して理学療法士の資格を取得した僕は、麻痺や障害の方のためのリハビリ施設に就職し、その3年後には結婚して子どもも生まれた。
さらに、そこで仕事をしていく上で様々なスポーツ選手と関わり、あることに気付いたのだ。

スポーツ選手のケアの仕事は、時には家族をも犠牲にしなければならないことがある。
しかし、僕は家族を犠牲にすることはできない。自分にとって、家族がどれだけ大きい存在なのか気付かされた。

そんな時に、あの“東日本大震災”が起きた。
震災で家族を亡くし、悲しんでいる多くの人を目の当たりにしたことで、僕は『お坊さんと理学療法士の両方の分野を活かして人と関わっていくことはできないだろうか』と考えるようになった。
そのことをキッカケに、理学療法士としてホスピス病院に転職を果たした。

しかし、自分で思っていた以上に僕は無力だった。
死を目前にした人にとっては、“お坊さん”など必要ないのだと痛感した。

「お坊さんと理学療法士の二足のワラジではだめだ!」

そんな時に頭をよぎったのが以前志半ばで諦めた“心理学”―
今後の自分のビジョンの中に、心理学はやっぱり欠かせないものだと感じ、勉強してカウンセラーの資格を取得した。

掲載日:2017年09月22日(金)

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お坊さん / 理学療法士 / 心理カウンセラー

鈴木秀彰(すずき ひであき)

人が輝く場所を作りたい!『お坊さん+理学療法士+カウンセラー』。そんな異色の経歴を持つ彼だからこそ、伝えられる想いがある。多方面で活躍するお坊さんである鈴木さんの人生のキッカケとは!?

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