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キッカケインタビュー

13年間休まず豆腐を運び続けた!私が見つけた本当の居場所

菅谷晃子(すがや あきこ)

地域密着型リヤカーの豆腐屋13年目

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キッカケ記事

いま何やってるの?
毎週同じ曜日、同じ時間に雨でも炎天下の中でも、大好きなお客さまに会いに行く。お客さまは、一人暮らしのお年寄りが多くコミニケーションを何よりも大切にしている。

リヤカーを引きながら笑顔とお豆腐を届けている菅谷晃子さん。いつか笑顔で自分にしかできない仕事をしたい。そう思い続けた彼女らしさとは?

キッカケ①:「どうして私だけ」 抜けられないいじめの日々

私は千葉県松戸市に生まれました。
3歳の時に父親のギャンブルが原因で両親が離婚してしまうのですが、そんな状況にも屈せず、私は小学校4年生までは教室で騒いで外に閉め出されてもそのまんま校庭で楽しく遊んじゃうような明るい子供でした。


ところが小学校5年生の転校を機に女の子たちからいじめられるように。「ブス」「キモい」など睨まれ怒鳴られるような日々。それは中学校になってもなくなることはなく、さらにエスカレートしました。


「お前をみると目が腐るんだよ!」



そんな言葉が深く胸に突き刺ささりました。
辛くて悲しくて、ストレスでアトピーもひどくなりベッドに両腕を縛り付けて寝ても朝起きると全身血だらけ。自分の生きている意味がわからなくなりました。全てにおいて自信もなくし、笑うことさえ出来なくなりました。でも、両親にいじめられていることを話すなんて惨めでできない。 学校でぶつけられた言葉をそのまま両親にぶつけてしまいました。


「死ね!」「うざいんだよ」


母親は当時、私に殺される夢を何度も見ていたと言います。どんなにイライラをぶつけても、私の心はいつもひとりぼっちでした。


キッカケ②:真実を知った辛さと、自由への楽しさ

結局、1年間で高校も退学。
せめて高校の資格だけでもとりなさいと、高校卒業の資格をもらえる服飾の専門学校に通うことになりました。思春期だったこともあり色々なことが気になったり、どうでもよくなる歳。ある時私は、顔が似ていなかったということが理由で、冗談半分でふと母にこんなことを訪ねました。


「お父さんって私の本当のお父さんじゃないんでしょ?」


すると母は…「そうだよ。」と答えました。

父親が本当の父親じゃないと知り、「騙したの?」とショックで血の気が引き17歳で家出しました。当時いた彼氏の家に居候しながら学校に通いました。


何もない四畳半の部屋で過ごす何気ない日々が新しく刺激的でした。
口うるさいと思っていた両親からも離れ、晴れて自由になれた気がしました。学校はすごく楽しくて服も髪型も自由。服を作りながら路上で販売もしました。髪をいろんな色に染め古着を着たりしながら今までの自分とは全く別人で、遅れてきた青春を感じてるような感覚でした。



自分が作る服を求めてくれる人がいる。それがすごく嬉しくて、「いつか私も本当の笑顔で自分にしか出来ない仕事をしたい」 と思うようになりました。そこからはいろんなことに挑戦して新たに洋服の学校に通ったり保育士の勉強をしたりもしたんですが、やる気だけが空回りして結局続かずにもがく日々もありました。

キッカケ③:本当の自分を出せる場所との出会い

そんな時に、ふと見たフリーペーパーに載っていたお豆腐屋さんの求人に 『腕よりも心で販売できる人募集!リヤカーを引いてお豆腐を売りながら、ぬくもりのある仕事をしてみませんか?』と書いてありました。なぜか今まで感じたことのないくらいワクワクし、直感で心が動きました。 「これだ!」と。


「腕は何にもないけど心ならきっとある!」そう思いお豆腐を積んだリヤカーを引き町に出てみました。


始めてみると空や町の人々に癒され、私がリヤカーを引いてるだけで「頑張ってるね!」と声をかけてもらえるようになりました。今まではどれだけ頑張っても認めてもらえなかった気がしていた。そんな私に、主にお年寄りのお客さまたちから 「あなたが来てくれるお陰で本当に助かるわ。ありがとう。」「一人暮らしだから、1週間誰とも話すことがない時もあるんです。あこさんが来てくれる土曜日はお話相手ができて嬉しいです。ありがとう。」「アコちゃーん!」と毎日声をかけてくれました。


私自身を必要としてくれることに感謝して喜びを感じ、嫌いだった自分が気がついたら大好きになっていました。次第に笑顔になれなかった私が、あこちゃんの笑顔をみると癒される。そう言ってもらえるようになりました。



「頑張らなくてもいいんだ。」


楽しんでマイペースにやるだけでも、こんなにも必要としてもらえるんだ。
昔から行動がゆっくりだった私は、お年寄りの方とゆっくりお話をすることに向いている。ちっとも急ぐ必要なんてないんです。お金の計算が苦手な私は、お釣りがわからなくて困ったら、お客さんに計算してもらっちゃうこともあります。でも、それでいいんです。人に甘えることがやっとできたような気がしました。


そして、毎週お会いしていた大好きなお年寄りのお客さまのご遺体に触れ、別れを経験することもあり命の大切さを学びました。恩返しがしたい…お年寄りの方々に沢山の幸せを届けたい。そんな思いで作ったオリジナル豆腐と石鹸『ありが豆腐』と『ありが豆乳石鹸』があります。お話をお聞きするのが大好きな私は、お年寄りの夢を聞いて叶えてあげることが今1番楽しい。ただお豆腐を届けるだけではなくて、その方のさらなる笑顔を想像して一緒に素敵な時を過ごさせて頂いている感覚。『ありが豆腐』と『ありが豆乳石鹸』の利益はその為に使わせて頂いています。



遠回りしたことも多かったのかもしれません。
それでも私は、こんな私が居続けても良い場所を見つけることができました。自分のことが好きになれて、両親からの深い愛情に気がつきました。今では毎日笑い合って仲良くしています。私は私のままで良い…きっとどんな人にでも、ありのままの自分を受け入れてくれる場所がきっとある。夢中になって挑戦し続けていた。ふと周りを見渡すと応援してくれる仲間の笑顔がありました。


これが、私だけの本当の居場所を見つけたKeyPage…

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掲載日:2017年01月23日(月)

鍵人No.0045

菅谷晃子(すがや あきこ)

雑誌 散歩の達人掲載
TV 高田純次のじゅん散歩
キラキラ女性講演会全国決勝大会2016グランプリ
私は自分の仕事が大好き 作文コンクール優秀賞
私は自分の仕事が大好き 本掲載
あこのありが豆腐 ★HP&WEBSHOP★
https://tsuku2.jp/arigatoufu
Facebook
https://ja-jp.facebook.com/akiko.sugaya.96

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