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キッカケインタビュー

震災を超えて…子どもたちに夢を届けるために、自分自身ができること。

加藤雅彦(かとう まさひこ)

スマイルクリエイター

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キッカケ記事

いま何やってるの?
企業や個人のホームページなどを作成するWEB事業や、ロゴや印刷物などのグラフィック系のデザイン、保育園の専属カメラマンとして活動。
また音楽を通して、愛と笑顔を届ける為にライブハウスやイベント、教会などで演奏。その他、被災地へのボランティアや、子供達の為のチャリティーライブも主催している。
毎週木曜日FM GIGにて「愛と笑顔でハートビート」という番組を担当。

写真や音楽を通して人に笑顔を届ける活動をしている加藤雅彦さん。ただ過ぎていくだけの日々に取り残された自身を変えたのは、東日本大震災を通して知った、人々が本当に求める“希望”だった。

キッカケ①:自分のことで精いっぱいだった20年間

20代の僕は実家のケーキとパンの店を継がず、当時流行の兆しがあったインターネット業界の会社で働いていた。その仕事に対して特に想いもなく、ただただ毎日を過ごしていて、家と会社の往復、自分の生活の為に仕事をしていた。当時から何か人の為になることをしたいなぁとずっと思っていたが具体的に行動することはなく、日々余裕すらなく、常に自分にベクトルが向いていた。

自分の身に何が起きたか、何が何だか理解はできなかった。一番苦しい時は、電車にすら乗れなくなるくらいだった。僕がそのような経験をしていたから、周りには同じような悩みを持つ人が溢れ、よく相談された。その積み重ねが自分に覆いかぶさってきて、再度自分が苦しくなっていった。

仕事を辞めて自分で仕事するようになってからは、徐々に症状も治まっていったが、未だ自分の為に生きていて自分に入ってくるお金は全て自分の為につかい、何も残らないことが無性にむなしくて、それを満たすためにまた自分の為にモノで心を満たす日々の繰り返し、そんな生活を20年近く続けていたが、ある出来事をキッカケにそれまでの悶々としていた自分の人生を変えることになる。

キッカケ②:東北で感じた無力感

2011年3月11日 東日本大震災が起きた。
東京からあまり離れていない場所で起きている世界をも驚かせた出来事を通して、僕は東北に行き、自分の目で見た風景を写真に収めたい。そして、被災地の方々に音楽を通して、元気を届けようと思った。思い立ったら行動したくなって、震災が起きて2ヶ月後には気付いたら、東北にいた。

東北の地に踏み入れてみた光景は僕の想像をはるかに超えるものであった。



土の上には何もなく、流れている流木や、家の残骸、いたるところに刺さってある赤旗。全てが衝撃的。共にいったボランティアの人に「赤旗の下にはまだ沢山の死体があるんだよ」と赤い旗が立っている理由を聞いた時、自分の無知、無力さを痛感した。

その時、僕は一回も目の前に広がる景色に対して、シャッターを切ることがなかった。

キッカケ③:人生の再スタートとなったポストカード

その被災地への訪問がきっかけで、自分に何が出来るかを真剣に考え、色んな人に相談した結果、ある一つの行動をすることにした。

それはまず自分の撮った写真にちょっとした言葉を添えて、ポストカードを作ることだった。このアイデアを友人からいただいた時、自分にはできないだろう?という気持ちもあったが、何かやりたい。その気持ちを原動力に、作成したポストカードを自宅付近のカフェとかにおいて頂き、そのポストカードの一部を東北にボランティアに行く人達の交通費等の足しにしていただいた。

そんな活動を一年間行っている時に、とある方から写真集の提案をいただいた。
作成するにはとてもお金がかかるうえ、当時の自分には自信がなかったので躊躇していたが、そのある方から「お金も投資する」という言葉もいただき、背中を押してくださった。その結果、3000部の写真集を作り、たくさんの人の協力を得て、2000部を被災地に届ける事が出来た。 私自身もクリスマスに直接プレゼントする機会もあり、少しは役に立てたかなと思った。

その後聞いた話によるとあるおばあちゃんは、その写真集の気に入った所を切り離し、額に入れて飾ってくれているそうで、 それを聞いた時には本当に嬉しかった。今までずっと悶々としていた「人の為に尽くす」という経験を東北の方々を通して学ばせていただいた。

キッカケ④:子供に託す未来

初めて東北に行ってから6年の月日が流れた。
ほぼ毎年被災地に行き、音楽活動をしたりボランティアをしたりしていた。
多くの被災地との関わりの中で、子供の為に何かしたいと思えるようになった。

僕には2人の子供がいるが、離婚してしまっているので、年に3回ほどしか会えない。あの時、もっと子供たちに愛を注いであげれば良かった…今こうやって震災を通して自分自身の気持ちが変化しからこそ気付くことができた…僕はその変わらない過去に対しての償いや後悔を精算したかったのかもしれない。だからこそ今の自分に出来ることを精一杯やり続けたいと思った。

クリスマスに知り合いの牧師さん主催でチャリティーイベントで募金を募った。その募金を子供食堂に寄付をさせていただいた。

子供食堂の方のお話をお伺いした時に、一日の中で、給食しかとることができない子供たちがいること。子供が夢を持てない世の中になっているという現状を知った。これからの未来を切り開いていく子供たちが創っていくものだからこそ、彼らが笑顔でいて、夢を持つことが大事のはず。

だからこそ、まず大人が輝く必要がある。こうしている間にも10年前の僕のように沢山の大人がため息をついている。そんな大人達を笑顔にする。子供たちが憧れる大人を増やしていくために、僕は日々仕事と音楽を通して、人々に笑顔を届けている。

これが私のKey Page…


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掲載日:2017年06月16日(金)

鍵人No.0049

加藤雅彦(かとう まさひこ)

企業や個人のホームページなどを作成するWEB事業や、ロゴや印刷物などのグラフィック系のデザイン、保育園の専属カメラマンとして活動。また音楽を通して、愛と笑顔を届ける為にライブハウスやイベント、教会などで演奏。その他、被災地へのボランティアや、子供達の為のチャリティーライブも主催している。 毎週木曜日FM GIGにて「愛と笑顔でハートビート」という番組を担当。

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