関真志 Episode4:紆余曲折の果てに掴んだ、変わることの理 | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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東京に来たものの、変わりたいと思う自分と、思うように変わることのできない自分とが入り混じる時期が続きました。フリーターで仕事も転々としました。

やりたいことができ、昔の同級生に協力を求めても、誰も相手にしてくれず、自分の過去の過ちにただただ愕然としました。

東京で新たにできた友人を助けるために、自分にできることを精一杯しました。
デザイナーになりたいと夢を持つ友人に、デザイナーを紹介するために、SNSを使って片っ端から探しました。就活に悩んでいる友人を助ける為に、就活セミナーを探し、その主催者に会いに行きました。

僕はただ…誰かの役に立ちたかった。
タカシが生きていれば、きっとこうやって沢山の人に勇気を与えていただろうから。

そうやって自分自身の過去への精算と、未来への変化を求め、「若者維新」という会を結成しました。「人、夢、情報をつなぐ架け橋となってキラキラとした連鎖を起こす」という理念を掲げ始動しました。

「若者維新」を通じて、沢山の仲間が成長し、変化しては、旅立っていきまた一人になってしまい、自分のしていることの意味がわからなくなったこともありました。

就職活動も、学歴と職歴を理由に敬遠され、挫折。
そんな時に声をかけてくれた似た想いを持った先輩と事業を興しました。上手くいっていた時期もあれば、方針の違いに苦しみ、取締役として経営していたにもかかわらず役員降格通達を受け、納得出来ず退社する挫折も味わいました。

人生とは、刀を磨くことに似ています。刀を燃やして、叩いて、冷やして、の繰り返しで素晴らしい刀へと成長します。燃えるように上手くいくこともあれば、冷やされるように上手くいかないこともある、その繰り返しが素晴らしい人生を形作っていく。

沢山の出会いがあり、沢山の別れがあり、人に助けられたり、人に裏切られたりしながらも、紆余曲折を経て僕の人生はタカシの死をキッカケに価値のあるものに変わっていきました。
こんな自分でも変われたのだから、絶対誰だって変わることができる。

「なぁタカシ…俺、少しはお前に近づけたかな?」

見渡せば、昔の自分はもういない。
そしてそばには同じ夢に向かい進む沢山の仲間がいました。

親友の死を超えて、僕が夢を掴んだKeyPageなんだろう…

掲載日:2017年06月16日(金)

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株式会社BeCome
代表取締役

関真志(せき まさし)

株式会社BeComeで、営業代行事業や人材教育などを行う関真志さん。地元で非行を繰り返していた彼を変えたのは、自分とは正反対の思いを持つ親友の突然の死の知らせだった。

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