しかし…17歳の時に悲劇が襲います。
「タカシが…タカシが…」
突然、別の友人から電話がかかってきました。
「え?どうしたんだよ?」
「タカシが…死んじゃった…」
「は?冗談言うなよ!!!」
嗚咽で言葉にならない電話先の友人の声を聞き、それが冗談ではないことを僕は悟りました。身支度もしないまま家を飛び出し、タカシの家のドアを叩きました。
ウソだと思いたかった…
しかし、そこで知った事実に、僕はただただ愕然としました。
タカシが、交通事故で死んだ…
「なんでだよ…なぁタカシ…なんでお前みたいなキラキラした奴が死んで、お前の存在が迷惑だと煙たがられるような俺が生きてるんだよ…」
タカシを失うことは、自分自身の光を失うことと同じでした。
そのショックから引きこもり、再入学した高校も辞めました。
しかし、どんなに嘆いても彼が生き返るはずはなく。
ただ僕にできることは、自分自身のクソみたいな人生を、タカシが生きた証として照らせるようになりたかった。
「俺がお前の意思を継ぐ…」
彼の死から2年。19歳の頃、僕は、変わると決めました。
「俺も、タカシのように、誰かに光を灯すことのできる人になりたい。」
掲載日:2017年06月16日(金)
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株式会社BeCome
代表取締役
関真志(せき まさし)
株式会社BeComeで、営業代行事業や人材教育などを行う関真志さん。地元で非行を繰り返していた彼を変えたのは、自分とは正反対の思いを持つ親友の突然の死の知らせだった。