私は小さい頃からやんちゃでよく怪我ばっかりしていました。
でも、大きくなるにつれて周りの環境に合わせる事を覚え、自分の意思表示が上手く出来無くなってしまいました。物事をはっきり言えない性格になってしまったせいか、イジメの対象になりやすくなり、小学校、中学校とイジメにあっていました。
『本当の私はこんなんじゃないのに、、』
そんな私を見かねて、母親は私をとある劇団に入団させました。
内気な性格の私が人前でお芝居をするなんて考えられない。それでも精一杯頑張った私に、ある日子役としてテレビの出演の話がきました。
「テレビの向こうに私がいる」
それはとても不思議な感覚でした。
恥ずかしいというよりも、凄い…という気持ちの方がどんどん大きくなってきました。テレビ放送がされた次の日、学校に行くと私の元に沢山の人が駆け寄ってきました。
「かさねちゃん!観たよ!本当に凄いね!」
「マジで!芸能人だ!」
私は、初めて周りに認められたことにこれまでにない感動を覚えました。
掲載日:2017年01月05日(木)
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