新榮進悟 Episode4:厳しい劇団員生活を経て気づいたこと | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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人を楽しませる仕事をすれば、自分も楽しく生きられると信じ、
東京の劇団に所属することにしました。

彼女を置いて、大阪を出る決意をしたのです。

たくさんの大道具と劇団員全員を乗せたギュウギュウのワゴンで日本全国を周り、小中学校やホールで子供達に劇をみせる毎日。

一見楽しそうでしたが、早朝から設営、撤去など全て自分たちで行い、毎日の長距離移動、無給の稽古期間、長期間拘束、理不尽な上下関係など 、とても辛い日々が続きました。

もちろん給料はごく僅か、彼女の五分の一もありません。

何より、楽しくありません。

それでも、人を楽しませる仕事を続ければ、自分も楽しく生きられる様になると信じ、
役者生活を1年、2年とずるずると続けました。

役者という仕事を通じて、様々な事が学べました。

しかし毎日が楽しくない、成長もない、成功する見込みもない、彼女にも申し訳ない。

夏の大規模な公演のあと、辞めたいと伝えました。
映画の撮影や編成の関係上年度末まで辞めるなと言われ、私は待ちました。

彼女は待ってはくれませんでした。
「将来を考えられない。」
フラれた理由は明確でした。完全に私が悪い。

初めての彼女と別れ、役者を辞めたころ、父が心臓の病気で倒れました。

親の代わりに、実家の生活費を稼ぐ為だけの日々が始まりました。
過去にあんな裏切り方をされたのに、なぜまた家族にお金を渡すのか。

答えを出す事をしないまま、生活費を稼ぐ道具として、死んだ様に働いていました。

こんなんじゃ人生楽しくない。

将来のことを真剣に考えました。

振り返ると、私の人生が苦しい原因はいつも「お金」にありました。
それまでの私は「お金」というものから何かと理由をつけて逃げていました。

「お金」から逃げていたら一生このままだ。

自分の人生を良くするためには、「自分でお金を稼ぐ力」を手に入れなければ。

掲載日:2017年08月25日(金)

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ファイナンシャルプランナー

新榮進悟(あらえ しんご)

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