就職して働き始めたが、その約3ヶ月後には結婚まで考えていた彼女に別れを告げられた。
それから半年間勤めたが、周りの同僚が様々な資格を活かしてバリバリ働いている中、なんの資格もない僕は雑用ばかり。
「本当にこのままでいいのだろうか?」
確かに仕事は安定している。しかし、僕の求めていた“仕事”とは、安定の元に成り立っているようなものだっただろうか?
そんなことを考えていると、ふと父の姿が浮かんだ。
父はお坊さん業の傍ら、他の仕事もして生計を立てていた。
僕には、本業以外の仕事に関しては「お金のため」「生活のため」にただ働いていたように見えた。僕はそんな父のような人間にはなりたくなかったのだ。
そこで、以前から興味のあったスポーツの分野で「自分に何かできることはないだろうか?」と考えるようになった。
医者になりたいと思ったこともあるが、今からでは時間もお金もかかる。しかし、スポーツ選手のリハビリやケアの分野で関わって行けるのでは?
と思い、理学療法士の資格を取ろうと決意する。
地元山梨の学校に通いはじめ、その間バイト感覚で実家のお寺を手伝うことになった。
掲載日:2017年09月22日(金)
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お坊さん / 理学療法士 / 心理カウンセラー
鈴木秀彰(すずき ひであき)
人が輝く場所を作りたい!『お坊さん+理学療法士+カウンセラー』。そんな異色の経歴を持つ彼だからこそ、伝えられる想いがある。多方面で活躍するお坊さんである鈴木さんの人生のキッカケとは!?