幼い頃の僕は、物怖じせず誰にでも積極的に話しかけにいく子供だった。
そのため気付くと沢山の人と親しくなっていて、近所の人達をいつも両親に紹介していた。小学生になっても相変わらず出会う人に興味津々で、いつも人の輪に入っていなければ気がすまなかった。そんな性格だったためか、良くも悪くも目立ってしまい、小学校5年生の時にとある集団から目をつけられ、イジメられてしまった。
「あまり調子にのるな!」
初めて自分を否定された僕は、『もう誰からも嫌われたくない…』ただそれを強烈に思うようになり、その頃から周りの目を常に伺うようになってしまった。親から、先生から、友だちから…人からの目線を判断基準にして生きる生活がはじまった。
本当はやりたいことも伝えたいことも沢山あったけれど、ただただ僕は周りの目を気にして“嫌われない役”を演じることでしか自分を保つことができなかった。勉強もそれなりにでき、大人からは「模範だ」とか言われたけど、実は本当の自分ではなかった。
「本当の僕は一体誰なんだろう?」
そんな自分に心底嫌気がさしていた。自分のことが大嫌いだった。
掲載日:2017年02月17日(金)
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