そして私は、会社はもちろん、その他全てのやりたくないことを思い切って辞め、常識の枠や周りからの期待も全て捨てて、自分がこれまで一番楽しかったことは何だったのかをゆっくり真剣に考えました。
「そう言えば、大学生の時に仲間と始めたバンドサークル。私はとても歌が下手で、音痴で…。4年間頑張ったけど、結局上手くならなかったんだよね。楽器を触ってみても何一つちゃんとできなくて。
それでも楽しくて楽しくて、毎日日が暮れるまで練習してたっけ。」
自然とこぼれた笑顔。その時私は自分のやりたかったことが音楽だったことに気付きました。
親の期待に応えること。優等生であること。大手企業に就職すること。会社の売上を上げること。お金を稼いで安定した生活を送ること。周りに合わせて生きること。
いつの間にか私の頭に敷かれていた常識というレール…
“自分にとってやりたくないこと”を全て捨てることで、
最後に一つだけ残った“本当に自分がやりたかったこと”を見つけることができました。
掲載日:2016年10月07日(金)
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シンガーソングライター
せりかな(せりかな)
シンガーソングライターとして全国で活躍するせりかなさん。自分の努力が周りを幸せにする、そんなエリートとしての肩書。自分自身の常識を信じて生きてきた彼女が本当の自分を見つけたのは、今まで信じたその常識を捨てた時だった。