池松佳菜絵 Episode5:自分を認めてあげられたなら | KeyPage(キーページ):起業家の「人生を変えたキッカケ」を届けるメディア

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その後、同棲していた彼氏の金銭的援助もあり、ホームサロンを持ちたいという夢も叶った。とんとん拍子で夢が叶っていく。


どんどん夢が叶っちゃうなー!

私は、彼氏に全然感謝を伝えないほどに、すっかり調子にのってしまっていた。


「なあ、もう別れよう。」


今振り返れば当然だ。けれどその時の私は、突然に訪れてしまった別れを、受け入れ切れなかった。

彼氏と別れた私は、ひどい虚無感に襲われた。



「夢に向かって頑張っていれば叶うはずなのに、どうしてこうなるんだろう。」

けれど、その果てに、私は光を見つけることになる。

“そうか。DOじゃなくて、BEなんだ。何をするかじゃなくて、自分がどうあるか。それが、一番大事なことなんだ!”

ずっと夢を追い続けて、叶っては次の夢、また次の夢ってしてきたけれど、大事なのはそこじゃなかった。一番大事なのは、確かな自分を、創ることなんだ。

そんな大きな気付きのあと、不思議な流れで、もう一つ、自分の中のわだかまりが解ける出来事が起こる。それは、ずっと見ないフリをしてきた、父との関係性だった。

ある時、開業当初に行ったビジネスセミナーで、ある男性がシェアした言葉を思い出したのだ。

「父が嫌いだった。でも本当は、認めて欲しくて頑張っているのに、認められない、そんな父が嫌いだっただけで、本当は好きだから認めて欲しかった。」

え……

自分の中の“触れちゃいけないこと”が、“心の奥底に閉まっておいた何か”が一気に開かれてしまったようだった。

“まさに私だ。”


そうか。私がここまで駆け抜けてきたのは、“お父さんに認められたいから”だったんだ。

苦しい。自分のためにしてきたと思っていたそれらは、本当は違ったのかもしれない。

でも、このままじゃ駄目だ。動き出さなきゃ!

それから私は、定期的に実家に帰るようにして、自分から積極的に父親に話しかけた。些細なことかもしれないけれど、そうし続けた。

するとある日、家族全員でご飯を食べていると、今まであまり話すことがなかった父が、急に、何気なしに私にこう言ったのだ。

「お前は色々やっていると思うけど、失敗したとしても、帰る場所がある。それが実家だからな。思い切ってやれよ。」

ただ酔っぱらっていただけなのかもしれない。でも本当に、涙があふれてしまうくらい、本当に嬉しかった。胸がいっぱいだ。

顔を上げると、母が満面の笑みを浮かべてこちらを見ていた。


“そうか、私、このままでよかったんだ。”

許された気分だった。暖かい気持ちで胸がいっぱいになる。

今まで埋めても埋めても埋まらなかった心にぽっかり空いていた穴が―

埋まった。

“足りなくなんて、なかったんだ。”

すると、今までみたいに必死に走っているわけじゃないのに、現実がうまく回り始めた。友人からも「変わったね」と言われたり、今まで依存してしまうばかりで上手くいかなかった恋愛も、相手といい関係が築けるようになって、自分も安定するようになった。

今までずっと独りで走ってきたと思っていた。前だけ向いて必死になって。でも、やっと、ちゃんと立ち止まることができたんだ。すると、周りが良く見える―。

あれ、独りじゃなかった。あれ、私、ずっと守られていたんだ。

今まで私は、ずっと独りで頑張って、独りで夢を叶えてきたと思っていた。けれど、本当は違ったんだ。周りの人がいて、みんなの支えがあったからこそ、叶えてこられたんだ。
何をするかがゴールなのではない。自分自身がどんな自分でいたいのか、そのためにはどんな夢を持てばいいのか、そこがゴールなんだ。そして夢を叶える過程では、どんな夢でも様々な人と関わることになる。そういった人々に守られているからこそ、夢が実現できるということに、感謝の気持ちを忘れてはいけない。

“次は私が、返す番だ。”


私の今の夢は、「元気な大人を増やすこと。」
今の日本は夢を持ちづらいけど、夢を叶えている人には3つの特徴があると思う。それは、「好奇心旺盛で、行動力があって、何を言われても素直に聞く。」

それってどんな大人?そう、子供のような大人なのかも。
だから私は今“CHILDLIKE project ~子供のような元気な大人のコミュニティ~”を立ち上げた。だって、私がみんなにしてもらってきたように、元気は伝染するって信じているから。
私がそうだったように、何度転んでも大丈夫。だって人生は、トライ&エラーだから!

いくつもの人との出逢いと助け、そしていくつもの気付きで、私は今、ここに立っている。だからこれから、夢を持てる社会に、そして夢を持てる元気な大人が、増えますように。
これが私のKey Page!

掲載日:2019年06月07日(金)

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株式会社MARRY代表取締役

池松佳菜絵(いけまつ かなえ)

幼少期からの夢を20代前半で叶えてしまい、アメリカで独り、燃え尽き症候群に。幾度となく人生のどん底に突き落とされるも、その果てに“本当の幸せ”に辿り着いた池松さん。その中で得た“多くの気付き”を人々と分かち合いたいと、他人の為に働きかける彼女が、ここに辿り着くまでの思考の変化と、彼女流の夢の叶え方を紐解きます。

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