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キッカケインタビュー

幼い頃からの夢を追って。挫折と虚無感の先に見出した、一歩踏み出す勇気

竹本実加(たけもと みか)

ヘアメイクアーティスト

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キッカケ記事

いま何やってるの?
ウェディングのヘアメイクを主に活動する会社を経営する一方、クリエイターたちを集めたエージェントを立ち上げている。カメラマンやヘアメイク、フローリストなど自分の強みを持ったクリエイターたちを集めて仕事に生かす仕組みを作っている。加えてフォトリップという旅と写真を使って感動体験を共有できるような企画の立ち上げも行っている。

ヘアメイクを主として美容全般で活動する竹本実加さん。幼い頃に抱いた「美容師になりたい」という夢。内気だった彼女が独立するほどの強さをもてるようになれたのは、自分にとっての理想像を見つける為の一歩踏み出す勇気だった。

キッカケ①:コンプレックスの克服から夢を見つけたキッカケ

静岡の田舎で生まれた私は、幼少の頃から母が髪を切っていました。
それは「断髪」という言葉がぴったりで、仕上がりはいつも散々(笑)。「美容室に行きたいの!」とお願いしても街の美容室まで気軽な距離ではなかったこともあり、幼少期の私の希望は、なかなか思うように通りませんでした。他の子が可愛い髪型をしているのを横目に、私はいつも乱れた髪、メガネ…見た目にコンプレックスがあった私は、周りの子と自分を比べては溜め息ばかり。
そして見た目に自信がないこともあり、コミュニケーションがとれない内気な性格…そんな自分が嫌で嫌で仕方ありませんでした。



そんな私が初めて美容室に行ったのは、中学生の頃。
初めて入る美容院はとても良い匂いがして、店員さんはオシャレな人ばかり。施術が終わり鏡に写った自分の姿は、自分でも見とれてしまうくらい。思い切って眼鏡をコンタクトレンズにしたこともあって、みんなから「整形したの?」なんて言われるほど。まだ内気ではあったものの、外見的な自信が湧いたことで、私は美容のチカラを身をもって感じることになったのです。
そんな自分の変化に感動した私は「美容師」という存在に強く憧れ、やがて「美容師になること」が夢となりました。


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高校生になった私は、文武両道を掲げる学校に内緒で、サロンでアルバイトをするようになりました。
アシスタントのアシスタントとして、憧れの美容室の仕事現場を体験できることに只々感動する毎日でした。


「私、美容師になります!」


迷わず担任に真っ直ぐ伝えた私の想い…しかし返ってきた言葉は。


「考え直したほうがいいんじゃない?この先の人生長いんだから。どうなるかわからないんだし、最低でも卒業経歴は持っていたほうがいい!」というものでした。
確かに進学校だったこともあり、周りは有名大学へ進学を決めている子達が多く、また、先生は考えが若い私を心配してくれたのだと思います。でも…


「私の気持ちはどうなるの?私の人生何だから、やりたいことをたりたい!絶対に美容師になってみせる!」


認められない悔しさすらもバネにして、私は親を説得し、一人上京することを決めました。
そして美容専門学校に進学した私は、とにかく必死に勉強し、技術を磨きました。そのかいあって卒業後の就職先は大物有名人が頻繁に通う有名店に決まりました。


「よし、ここからやっていくぞ!」


高まる不安の中で、私の心は確かに達成と次への期待で満ち溢れていました。


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…しかし、その想いがたった一ヶ月で崩れ去っていくことになるとは…この時の私は微塵にも思っていませんでした。

キッカケ②:砕け散った夢の終わり…

ずっと憧れていた夢の世界。

初出勤当日、サロンの扉を開ける瞬間。まるで自分の新しい人生の扉を開けるかのように連想され、私はワクワクを隠しきれず、これから始まる自分らしい本当の人生に一片の迷いもありませんでした。


「はじめまして!今日から働かせて頂く竹本実加と申します。どうぞ宜しくお願い致します!」


内気な自分が精一杯の笑顔で発した言葉。


「今日からが本当の人生の始まりなんだ!絶対に頑張って結果を出してみせる!」


大きくおろした頭を上げて見た先輩たちの表情は…私の期待を一瞬でかき消すほどのものでした。


「はいはい、よろしく〜。。」


まるで私のことなんて気にも止めていないような態度。
きっと忙しいんだな、となんとか良い解釈を見つけて自分をごまかしながらも、私は只々見習いとして早く役に立てるよう技術を磨いていくしかありませんでした。


しかし、そこは完全なタテ社会で、上の者が絶対であり、責任だけがどんどん下に降りてくるような、甘えの無い職場。


「あんたいつ辞めるの?役立たずなんだから早く辞めればいいのに。」


見習いの私は、いつも罵られることも少なくありませんでした。
それでも自分の叶えたい夢だったから、悔しくてもなんとか自分を信じて日々を乗り越えることしか出来ませんでした。しかしそれも長くは続かず、私の精神は気づかぬうちにボロボロになってしまっていたのです。入社してたった一ヶ月後のことでした…


そんな日々戦いの環境、みな自分の事ばかりでお客様の事を第一に考えていない。
尊敬していたスタイリストの姿はいつしか空想にすら思えてくるほどでした。私は、感動を与える美容師に憧れていた。それはただ人をキレイにしたかっただけじゃない。ずっとコンプレックスだった内気な自分を変えたくて、私は美容師を通してお客様の心も幸せにしてあげられるような人になりたかった。


「こんなことなら美容師なんて辞めてやる!!」


小さい頃からの夢を叶えたはずなのに…そこで何もかもなくなってしまい、私は何をしたらいいのか分からなくなってしまいました。


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キッカケ③:目標がなくなった私に訪れた新しいスタート

とにかく生活しなければならないこともあり、私は求人情報誌を開いては、様々な仕事情報を見ながら「これも違う、あれも違う」と、次の就職先を探しました。


そうやって自分を探すように3ヵ月が過ぎた頃、とある友人が私に声をかけてくれました。


「実加ちゃんってヘアメイクやれる?」


専門学校で培った技術はあったので、「大丈夫ですよ。」と私は返事をし現場に向かいました。
しかし、そこで思っていた以上に自分自身に技術がついていなかったことに気付かされました。その時私は、自分が描いた夢の大きさを勘違いしていたことを知りました。


「これまでがむしゃらに勉強して技術を磨いてきたはずなのに…こんなことで辞めたなんて言えるほど、私はまだ美容のこと何もわかってない。」


そして私は美容師ではなく、「美容」というジャンルに着目し、ヘアメイクサロンに就職することにしました。そして、仕事の傍らでエステ、アロマ、ネイル等の勉強、また化粧品検定などの資格をとったりと美容全般についてとにかく知識をつけていきました。
週5日働いて残りの2日で学校に通うという生活。大変ではありましたが、自分なりに仕事も身について、新たな方向性が見え始めてきました。


そんなとき、今まで指名してくれたお客様からこう聞かれたんです。


「次、決まってるの?」


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キッカケ④:自分にとっての理想像を見つけた日

新しい道に踏み出したキッカケはお客様でした。


私が働いているヘアメイクサロンにくるお客様は、美容院などに来るお客様とは違って日常的にヘアメイクをする女性ばかりでした。例えば「旦那さんのパーティーに一緒に行く。」という方や「取材を受ける。」という方。会社を経営していたり、自身の思いを形にしている人達ばかり。


そんな“自ら輝きを放つような、芯のある女性”に私は憧れを抱くようになりました。


「私も自分にとっての大切な軸を持った女性になりたい!」


正に私が探していた理想像でした。
自分で挑戦する道を選んでみよう…そして私は思い切って“美容”という業界で独立することにしたのです。独立した今、自分の人生の舵は自分でとるしかありません。確かに不安もありますが、自分の意思で動けるようになったというのが一番大きく変わったことです。


「一歩進むことで環境が変わり、物事も絶対に動き出す。」


幼い頃から信じた夢が砕け散ったあの日、私は自分の夢の大きさにまるで気付いていませんでした。
環境と視点を変えることで、その夢の大きさに気付き、その中で出会えた人たちのおかげで私はまた進むことができました。お客様を幸せにするつもりが、逆に私がお客様に助けられてばかりです。
でも今はそれでいい。コンプレックスの固まりだった私が、今では私という人を求めて来てくれる人たちが沢山いるのだから。そして今、真っ直ぐ自信を持って進んでいる私がいる。


これが、「美容」を通して本当の夢を見つけた私のKeyPage…


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掲載日:2016年12月02日(金)

鍵人No.0023

竹本実加(たけもと みか)

内気な性格だった幼少時代。美容師になるという夢を持ち、上京。専門学校卒業後は有名サロンに就職するものの職場に馴染めず退職するが、様々な葛藤を経て再度美容の道へ。そこで関わったお客様を見つめるうちに自分の理想を追いかけて独立。自分の足で進む強さを身につけ、現在も様々な企画の立ち上げに尽力している。
フォトリップ:https://peraichi.com/landing_pages/view/photrip

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